最新スーパーカーのキーワードは“加速性能と自動運転性能”になっていた?
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫
エコロジストに叱られそうだがポルトガルで「メルセデスAMG E63 S 4マチック+」をテストドライブした。4リッターV8ターボで武装したAMG E63 Sは612psを絞り出す。外見は4枚ドアのサルーンなので冠婚葬祭にも乗って行けそうだが、アクセルを床まで踏み込むととんでもない加速力に驚く。0-100km/h加速は3.4秒なので、スーパーカー並の速さだ。このモンスターマシンは1km走るのに約200gのCO2を排出する(欧州複合サイクル)。
一方、電気自動車ですっかり有名になった「テスラ モデル S」も4枚ドアのサルーンだが、エンジンではなく巨大なバッテリーとモーターを積んでいる。加速力はAMG E63 Sに匹敵するほど速い。さらにテールパイプから出るCO2は“0g”だ。ただし、CO2の排出量だけ見るとテスラのほうが遥かに環境に優しいと思われそうだが、実際には“電気をどうやって作っているのか?”という視点が大切だ。井戸からタイヤまでのスパン(well to wheel)でCO2排出量を計算する必要があるが、ここではその話はしない。レポートしたいのはバカっ速いエンジン車とEV車の魅力についてである。
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