新型ゴルフは走行性能やデジタル環境がさらに高まった。装備充実グレードは400万円台
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office 9
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ボンネットを開けてみると、これまでのダンパー支持から、支え棒に変わっている。VWのCOO、ラルフ・ブランシュテッターは「さらに厳しくなったユーロNCAP(ヨーロッパで実施されている自動車安全テスト)の歩行者保護をクリアするためにボンネットを柔らかくしなければならず、そのためにダンパーが使えなくなったのです」と説明した。確かにボンネットのプレスラインが先代ゴルフ7の2本に対して、ニューモデルでは補強のために内側に2本追加され、合計4本となった。まあ一応は納得するが、ボンネットの内側にボディカラーと同じ塗装が吹かれておらず、下地塗装のままであるのはどうしてもコストセーブとしか思えない。
一方、お金が掛かっていそうなのがインストルメントパネルである。ドライバー正面には標準装備のデジタルメーター、ダッシュボード中央にはスタンダードでも標準装備される8.25インチ、オプションで10.25インチのデジタルディスプレイがドライバーに向かってレイアウトされている。
操作は非常に直感的で、隠れているインジケーターや望む画面を探すには画面タッチやスワイプだけでなく、下にあるダイレクトアクセスボタンを押すことでドライブモードやエアコン操作などの画面を直接出すことができる。使いこなすには慣れが必要ではあるが、逆に慣れれば使いやすい。この結果、ダッシュボードの下にはもはや操作スイッチなどは存在せず、視線を正面から落とさずに操作できるのも非常に良かった。
後席は3人乗っても空間はたっぷりで、ルーフが3cm低くなったのにもかかわらず、ヘッドルームは十分に残されている。ちなみにこれまで重宝してきたBピラーのジャケットフックが省略されていた。前述のブランシュテッターによると「実はBピラーにコートやジャケットを掛けた際に、ドアに挟まる、あるいはドライバー側に掛かっている場合には斜め後方視界も遮ってしまうという問題があることが指摘されました。そのため省略しました。これもわずかな費用なので、けっしてコストセーブではありません」という回答が返ってきた。私はこの説明に完全には納得していない。結果、ジャケットやコートはリアドア開閉部の真ん中にあるアシストグリップと一体型のフックを使用することになり、パッセンジャーの出入りを妨げるだけでなく、視界も妨げる。昔はこうした「おもてなし精神」があったのに残念だ。
前述のボンネット支持棒、そして下地塗装だけではない。ダッシュボード、エアアウトレットの下部、ドア部分などのハードプラスチックの使用面積もどんどん広がってきている。確かにゴルフ8はデジタル化にお金がかかっているが、それも含めて私はここに一つの時代が終わったのを感じた。
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