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歴代カローラ揃い踏み 初代~11代目を写真で

■5代目

資源・環境問題への対応は、一貫して自動車に課せられた重い課題であり、軽量化や居住性重視のためにFFの駆動方式を採用するのはすでに時代の流れになっていた。サニーはすでにFF化されていたし、最初からFF車として登場したシビックの存在もあった。

トヨタは石橋を叩いてから渡るという社風もあってFF化への対応には慎重で、先にターセル/コルサなどによってFF車へのトライアルを行ってきたが、カローラがFF化されたのはこの5代目モデルからだった。FRからFFへの変更は単にクルマのメカニズムを変更するだけでなく、生産設備などにも大きな変更を伴うため、世界各地で生産するカローラにとっては大きなチャレンジだったが、セダン系をFF化すると同時に、レビンはFRのままで残すという2本立てのラインナップとすることでカローラのFF化に対応した。

このときにFR車として残されたAE86型のレビンは、“ハチロク”の愛称で今でも親しまれている。AE86レビンでは搭載エンジンが2T-G型から4バルブの4A-G型に変更されており、排気ガス規制で鈍ったとされた走りを完全に取り戻したモデルでもあった。

ただ、当時はハチロクの人気はさほどではなく1984年に追加されたFF2BOXのカローラFX-GTのほうがはるかに高い人気を集めていた。

初めてFF化された5代目の4ドアセダン1.5SEサルーンは123.0万円、FRのまま残されたレビンの1.6GTアペックスの価格は装備の違いもあって157.8万円に設定された。

発売当時の広告コピーは「素敵にNEWカローラ」

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