ランクル250、レクサスGX、超人気の新型車を短納期で手に入れるには発売前に何をするべき?
掲載 carview! 41
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2023年も話題の新型車が多く登場しましたが、その一方で、そうした新型車をいち早く納車してもらおうと、発売と同時に販売店を訪れたにもかかわらず、1年を超える長納期を提示されたり、あるいはすでに受注停止となっていたりしたというケースもめずらしくありませんでした。
<写真:トヨタ ヴェルファイア>
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こうした状況をうけて、インターネット上には「納車できないなら新型車を発表しないでほしい」といった切実な声も見られます。
また、芸能人や政治家といった影響力のある人々に「忖度」して、一般のユーザーをないがしろにしているのではないかといった疑念を持つ人もいるようです。
では、実際にそうした「忖度」は存在しているのでしょうか?
ある販売店関係者は次のように話します。
「たしかに、モデルによっては一部のお客様に優先的に案内するケースはあります。
ただ、それはその人の社会的地位や資産状況によるというよりも、これまでその販売店を長く利用していただいたお得意様であるためです。
販売店も商売なので、より確実に、かつ末永くお付き合いいただけるお客様を優先したい気持ちがあるのは事実です。
そう考えると『買っておしまい』の可能性がある一見のお客様よりも、引き続きその販売店を利用していただける可能性が高いお客様を優先するのは当然のことと考えます。」
多くの人がすでにクルマを所有しており、なおかつ少子高齢化によって新規のユーザーが減少していくことが予測される日本では、多くの販売店が継続して利益をもたらしてくれるユーザーの確保に躍起になっています。
これは個々の販売店の方針の問題ではなく、日本という市場全体が抱える問題であるため、特定の販売店を責め立てるのはお門違いかもしれません。
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また、ランドクルーザー70などの特定のモデルでは、購入時に残価設定ローンやサブスクリプションサービスであるKINTOの利用を必須とされるケースもあるようです。
<写真:KINTO>
<写真:トヨタ ランドクルーザー70>
いずれも、現金一括に比べて金利や手数料が加算されるうえに自身の名義にならないことから、売り手優位の販売方法であると非難する声が少なくありません。
たしかに、こうした販売方法をとる背景には、販売店の利益確保や顧客のつなぎとめをというねらいがあることは否定できません。また、転売対策という側面があるのも事実です。
一方、その本当のねらいは「外国為替及び外国貿易法(外為法)」をはじめとする法規制への抵触を避けるためということにあるようです。
トヨタの販売店関係者は次のように話します。
「高い悪路走破性能と耐久性を兼ね備えたランドクルーザーシリーズは、残念ながら、テロリストなど非人道的な行為をおこなう国や勢力にとっても魅力に映ってしまうようです。
トヨタとしては、そうした国や勢力にランドクルーザーシリーズがわたってしまうことはなんとしても避けなければなりません。
道義的な理由はもちろんですが、場合によっては外為法違反に問われる可能性もあるためです。
所有権が移転しない方法での販売であれば、そうした可能性を限りなくゼロに近くできるのがトヨタや販売店にとっての最大のメリットではないかと考えます。」
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2024年にはトヨタ ランドクルーザー250やレクサス GXといった魅力的な新型車が登場する予定です。
<写真:トヨタ ランドクルーザー250>
<写真:レクサス GX>
そして、どちらも発売前後に多くの受注が殺到し、長納期あるいは受注停止となってしまう可能性が濃厚です。
ただ、ここまで述べたような自動車メーカーや販売店側の事情を逆手に取れば、これらの新型車をいちはやく手に入れることができるかもしれません。
もちろん、特定の販売店の「お得意様」となるのは一朝一夕にできることではありません。
ただ、できる限り販売店の担当者とコミュニケーションをとり、今後末永く付き合っていきたいことや、海外への転売の可能性が万にひとつもないことを理解してもらうように努めることは、これらの新型車をいちはやく手に入れるうえでマイナスになることはありません。
また、残価設定ローンやKINTOなどのファイナンスプランを積極的に活用するのも有効と言えそうです。
もし、「たかがクルマを買うのにそこまでしたくない」ということであれば、納車されるまで気長に待つか、新車価格を上回ってでも中古市場で手に入れるか、あるいはそもそも別のモデルを選ぶかといった方法を選ぶしかありません。
そもそも、商取引とは双方が納得することが大前提であるため、常に買い手が希望する内容で購入できるわけではありません。
残念ながら、「お客様は神様」という時代は終わりを迎えつつあります。
それがよいことかどうかはともかく、少なくともランドクルーザー250やGXをいち早く手に入れるためには、自動車メーカーや販売店の事情も理解したうえで、一定の妥協をする必要がありそうです。
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<終わり>
<写真:トヨタ>
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