ランフラットタイヤ革新 注目の第3世代を試す
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:ブリヂストン
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:ブリヂストン
さて解説が長くなったが新たな第3世代のランフラットがどうだったのか? これを履かせた試乗車はBMW5シリーズだったが、走らせた瞬間にメルセデス・ベンツEクラスになった! といえるくらいの違いが確認できたのだった。いや大げさではなく本当に。
第2世代のランフラットとの比較試乗が行えたが、比べると第2世代のランフラットタイヤの印象は善くも悪くも“ソリッド&ヘビー”なもの。それが“マイルド&ライト”な感覚に生まれ変わっていた。
もともとBMW5シリーズはプレミアムサルーンとしてはスポーティな乗り味を持つが、それが第2世代のランフラットの特性と相まって、ビシッとした乗り味と切れ味鋭いステアリングフィールが実現される。その5シリーズに第3世代を組み合わせると、路面からの当たりが確実にマイルドになり、ステアリングフィールも滑らかな感触に変わる。この辺りが「Eクラスになった!」と表現した部分。また同時に第2世代にあった重みが薄れ、軽やかさが増した点が、路面からの当たりと滑らかさを増幅しているのだ。
また実際に第1世代と比べて第3世代では重量も5%軽くなっているため、タイヤの転がり抵抗も3%低減されている。これによりフィーリングが滑らかに感じるのはもちろん燃費に対してもメリットを生んでいる。もっともランフラット装着時点でスペアタイヤが不要と考えれば全体重量で既に軽いわけだが。
もっともここから推測できるのは、単に以前よりも“柔らかく軽く”なったということだけでなく、タイヤ自体の味付けの幅が広がった、という点だろう。試乗タイヤはプロトタイプだけに、第2世代との違いを明確に表現したはず。それに今回試したサイド補強ゴムは以前より薄く軽いのだから、必要によってはもう少し厚く重い設定にしても従来より好印象を生むはず。そう考えるとクルマの特性に併せて“味”を変えることも可能だ。
【BS 第3世代ランフラットタイヤ 国際試乗会の動画へ】
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