発表間近。BMW i3 のステアリングを握った！

発表間近。BMW i3 のステアリングを握った！

■フルバケットシートが欲しくなる脱帽の走り

驚いたのはこのi3の走行安定性の高さである。DIN空車重量1195kgと軽量なのに加えて、床下に230kgのリチウムイオン電池がバラストのようにレイアウトされており、さらに前後の重量配分を50対50にバランスさせた結果、まるでダルマに車輪を付けたような安定性を示したのである。

スラロームやレーンチェンジで意図的にオーバースピードで突っ込んでみたり、ステアリングの舵角を大きくとってもVSC (ESP)が介入することはほとんどない。i3はある程度のロールは許すが驚くほどの追従性を見せる。あまりに横Gが高くなるのでフルバケットシートが欲しくなるほどだった。

しかもアスペクトレシオわずか70の155／19インチのタイアは常に垂直に路面を掴み、過度のアンダーステア状態には落ち込まない。またこうしたタイアの状況をつぶさにドライバーの手のひらに伝え、同時に自然な操舵力を提供してくれるEPS(電動パワーステアリング)にも感銘した。BMWのシャーシ設計者たちに脱帽である。