ジルブレッタ・クラシックにEV版ゴルフで参戦
掲載 更新 carview! 写真:Kimura Office
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一方、エンジン音が聞こえないことが、これほどドライビングに影響するとは思わなかった。タイム・ラリーでは、競技区間において一定速度で走ることが求められるのだが、無音であるためにそれがなかなか難しいのである。アウトバーンにおいても、車速を安定させるのに若干苦労した。いかに人間が音に頼ってクルマを操作しているのかが実感できたのである。ゴルフ・ブルーeモーションは、歩行者の安全を考えて車速が40km/h以下で走行中に「ブロロロロロ~」という人工的な音が出るのだが、それも音量が小さいために車内からは聞き取りにくい。運転のしやすさを考えれば、車速に応じて音程が変化する、ドライバーのための「ノイズ」が、もしかしたら必要なのかもしれない。
結局最終日はスケジュールの都合で参加できなかったのだが、最新の電気自動車の実力とタイム・ラリーの醍醐味は十分に味わうことができた。タイム・ラリーは誰もが楽しく安全にクルマを使って楽しめる知的なゲームであり、決してクラシックカーのためだけの競技ではない。また、電気自動車を日常から離れた今回のタイム・ラリーのような状況下に置くことで、見えてくるものもある、ということがはっきり確認できたのである。
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