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スマートに新機能!mhdでエコ度大幅アップ

全車がmhdを標準装備

改めてスマートの魅力は絶大だ、と感心したが、今回何よりも高く評価したいと思うのは、スマートが従来モデルからmhdへと完全なるスイッチを果たしたこと。つまりスマートはアイドリング・ストップ機構を搭載したグレードを用意したのではなく、全車をmhdとし、アイドリング・ストップ機構を標準装備としたわけだ。

確かに過去の日本車でも既に、アイドリング・ストップ機構を装着したグレードを用意したモデルがあった(トヨタ・ヴィッツ)が、結局のところグレードを用意するだけではやはり選ばれにくいのが実際。それで燃費が良いと訴えても、ユーザーはエクストラコストを支払ってまで…というのが現実だろう。

しかし今回のスマートmhdのようにアイドリング・ストップ機構を標準装備すれば、ユーザーは無意識にそれを選び使うことができる。環境に優しいクルマで世界を変えようと思うならば、こうした「change」を実行しない限り、環境技術はアドバルーンに終ってしまう。

そんな風に考えるとメルセデス・ベンツの見識の高さが伺える。メルセデス・ベンツは既にE320CDIの日本導入によって、日本市場に久々となる乗用車ディーゼルを復活させた功績がある。そして今回のスマートmhdの投入…といった具合で、環境=エンジン+モーターによるハイブリッドという認識が強い日本市場において、環境性能は何もハイブリッドだけじゃないということを提案しているのだから、ある意味日本の自動車メーカーよりも多様性をアピールしている気さえする。

さらにスマートは既にED(エレクトリック・ドライブ)と呼ばれる電気自動車も用意しつつある段階。そう考えると、この分野に関してもそう遠くない未来に日本導入がなされる可能性もある。ちなみにトヨタは来年のジュネーブショーにiQの電気自動車コンセプトを送り出すと言われているが、果たしてどちらが先んじるだろうか?

厳しい時代だからこそ、今までにない新たな魅力が自動車に求められている。そうした部分に対してもスマートは既に解答を出した。ならばこの先、我々をさらに驚かせるような何かがあるのではないかと期待してしまう。なぜならスマートは常に、時代の一歩先をいくことこそが存在意義になっているからだ。

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