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パサートが肉食系に!? オールトラック海外試乗

SUV並みの悪路走破性も

試乗ステージにオーストリアが選ばれたのは、ラフロード性能も試すのが目的だった。しかし、幸か不幸か、好天に恵まれ、特設コースの雪が解けてしまったため、本来のタフさや装備を体感するには至らなかった。パサート オールトラックには「オフロードドライビングプログラム」が設定される。従来、ティグアンやトゥアレグなどSUVには装備されているが、乗用車ライクなモデルへの搭載は初となる。ABSやヒルディセントアシスト、走行中のタイヤの空転を防ぐXDSといった装備をさらに進化させ、雪道や砂利道などの悪路でもより安定して走れるようプログラミングされたものだ。

日本で一般的に遭遇するようなコンディションの雪道を走行することができたが、ブレーキ、下り坂、コーナー、いずれも常に安定して走れることを確認できた。

このように、多用なニーズに応える付加価値を備えるパサート オールトラックだが、さらに、疲労検知システム、シティーエマージェンシーブレーキ機能付きフロントアシストをはじめ、車線変更時に死角のクルマの存在を知らせたり、レーンキープをアシストするレーンアシストなど、ドライブをより安全・快適にしてくれるアシスタンスシステムも充実している。

頼もしいオールラウンダーで、パサート以上にキャラクターの立ったモデルである。日本へは、夏頃までに導入される予定。価格は未定だが、400万円台後半と予想される。よりパワフルなエンジンと4MOTION、高いオフロード性能や安全性能といった付加価値を備えていることを鑑みると、コストパフォーマンスに優れた魅力的モデルといえる。

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