新型エスカレードに試乗。唯一無二の世界観に脱帽!
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:篠原 晃一
SUVと言えども、今の主流は乗用車ライクなモノコックシャシーだが、エスカレードは昔ながらのフレームシャシーにボディを載せるやり方で作られている。
その理由は一にも二にもトーイング性能を確保するため。牽引能力はモノコックシャシーよりもフレームシャシーのほうが断然優れている。とにかくアメリカ人はなんでもかんでも引っ張りたがる。アメリカのハイウェイを走ったことがある人なら、キャンピングトレーラーやボートなどを牽引して走るSUVを見かけたことがあるはずだ。
フレームシャシーだからといって乗り心地が悪いということはない。特にエスカレードにはキャデラックお得意のマグネティック・ライド・コントロール(磁性体を含むダンパーオイルの粘性を磁力で可変させることによってダンピングレートをコントロールするシステム)が備わるため、振動の吸収は上手だ。
ただし、モノコックボディのSUVに比べると、上屋の動きは大きい。だから山道などではドライバーはともかく、同乗者は右に左に揺られがち。ドライバーはそれを踏まえて運転するべきだろう。だから繰り返しになるが、飛ばすクルマじゃないのだ。
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