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ヒュンダイの日本再進出が無謀ではないかもしれないと思ういくつかの理由

FCVのインフラと若年層の意識とデザイン

次世代のエコカーと言われるFCVはトヨタやホンダを中心とした日系自動車メーカーが積極的に開発を進めており、欧米自動車メーカーに先駆けて「トヨタ ミライ」や「ホンダ クラリティ」といったモデルを市販していましたが、唯一、ヒュンダイだけが日系自動車メーカー以外でFCVの市販化に成功していました。現在では「NEXO(ネクソ)」と呼ばれるSUVタイプのFCVが市販されており、スタイリッシュなエクステリアデザインに加え、ミライやクラリティをしのぐ最大800kmもの航続距離を実現しています。東京モーターショーではこのネクソを軸とした展示が行われると見られます。

FCVはピュアEVと異なり、水素を充填する水素ステーションが必要です。しかし、比較的整備が進んでいるアメリカやドイツでも水素ステーションの数は30~40程度しかなく、現実的にはFCVを使用するのが難しい状況です。日本はというと官民一体となってインフラ整備を進めており、現時点ですでに約100か所、2020年度までに160か所程度、2025年度までに320か所へと整備されることが経済産業省から発表されています。

また、環境車であるFCVには現時点でも多額の補助金が用意されており、今後もそれが継続することを考えると、FCVの購入ハードルは下がっていくことになるでしょう。日本はFCVを販売する土壌が世界で最も整っている国なのです。さらに言えば、ミライやクラリティの年間販売台数はそれぞれ1000台未満と決して多くないことから、十分に戦えるのです。

政治的、歴史的な背景から「近くて遠い国」とされてきた韓国ですが、近年では韓流アイドルやファッションなどの影響もあり、特に若年層にとっては最も身近な国のひとつです。また、一般的に若年層の方が新技術に敏感であり、コスト感覚も優れていることから、韓国ブランドのFCVというのも好意的に捉えられる可能性もなきにしもあらず。

さらにネクソは、ミライやクラリティのようないかにも未来のクルマではなく現代的なSUVのルックスのため、そうした面でも強みがあります。韓流アイドルなどを起用した積極的なマーケティング攻勢がハマれば、ヒュンダイの日本再進出は必ずしも無謀な挑戦とは言えないのかもしれません。

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