ガヤルドLP560-4に試乗 誰でも乗れるイージーさ
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:篠原 晃一
外観上の変化は“ビッグマイナー”だが、その下に潜むメカニズムには大幅な変更が施されている。「V10」というアイコン以外、ブランニューと言える新しい5.2リッターV10エンジンは、排気量を200cc拡大して40psものパワーを上乗せしながらも、時代の要求に合わせて18%もの燃費を向上させた新世代直噴ユニット。巨大なパワーに目が奪われがちだが、街中での扱いやすさは中低速域でのトルク特性によるところが大きい。今回、6500rpmでのピークトルクを高めただけではなく、全域でトルクを厚くしてタウンスピードで扱いやすくなっている。実際、東京のように20~40km/hで走るシーンが多いと、その違いは明らかだ。
低速域で快適なドライビングができるのは、新しくなったeギアとサスペンションに寄るところも大きい。とくにeギアの躾の良さは走り出した瞬間に気づくはずだ。これまではスムーズなシフトチェンジが出来るまでに慣れを必要としたが、新しいシステムは低速でのぎくしゃく感がかなり抑えられている。ランボルギーニのエンジニアが「Sカム」と呼ぶ新しいメカニズムの採用によって、変速時のタイムラグが抑えられている。バイクの変速機のような円筒形のギアが回転して変速する仕組みの採用によって、変速速度を従来の210m秒から120m秒へと大幅に速めることに成功した。センターコンソール上にある「A(オート)」のボタンを押せば、スムーズに変速してくれる。低速域で加減速を繰り返すような意地悪をすれば多少のショックは出るが、トルコンATでダイレクトなフィーリングを失うより、eギアの扱いに慣れてスポーティに操る喜びを選びたい。
素早い変速がスポーティネスを向上させたことは言うまでもない。街中では「オート」を選んでイージーにドライブできる一方で、さらに「スポーツ」をプッシュすると、同じ自動変速でも高回転まで引っ張るマネージメントだ。ステアリングホイールの奥に配されたパドルを使ってアニュアルで変速しながら、エンジンの回転を高めていくと、ランボルギーニらしからぬ澄んだエギゾーストノートが響き渡る。「コルサ」ではマニュアルシフトのみとなり、8500rpmのレッドゾーンまで回すこともできるはずだが、残念ながらサーキット以外でポテンシャルを引き出すシーンは見つからなさそうだ。
もうひとつ、特筆すべきは街中での乗り心地の良さ。サスペンションの形式は前後ともダブルウィッシュボーンのままで変更はないが、トゥアングルやサスペンション・ジオメトリーが変更を受けている。加えて、フロントのスプリングとアンチロールバーを最適化し、リアのスタビライザーを強化している。また、“ラバーメタル・ベアリング”と呼ばれる金属とゴムを複合的に使ったブッシュの採用が、低速域での乗り心地の良さと高速域での走行性能の両立に一役買っている。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
[車検]費用が増える? 2024年10月より車検での[OBD検査]を本格運用へ
即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
【クセ強だけど懐かしい】光岡、55周年記念車「M55ゼロ・エディション」発売。100台限定…ベースはあの車
「売れる車がない」なんて言わせない! 北米日産の大型SUV「アルマダ PRO-4X」が魅力的…価格も発表
新型「ティグアン」正式発売で注目集まる豪華装備とお値打ち度。世代遅れの兄弟「Q3」よりお買い得
メルセデスAMG「A45」に“最後の限定車”登場。2.0Lターボは421馬力も…価格は1000万円超え!!
ホンダの高級ブランドが新型SUV「ADX」を発表。クセ強め“アメリカン顔”の衝撃や背景とは?
北米レクサスが販売する3列SUV「TX」は何モノ!? “LBX顔”で実質650万円~…25年モデルに進化
【アルファード/ヴェルファイアはイヤ!】そんな人の選択肢になるかもしれない高級ミニバン「Vクラス」はどんなクルマなのか?
新たな仲間募集、JAFの給水素+給電カー、新型GR86の方向性…S耐最終戦で見えたトヨタと水素の現在地
【SUVだらけでお腹いっぱい】世間に流されず自分らしい車を探し出すための、愛車の「因数分解術」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!