レクサスNX国内試乗。おすすめグレードはどれだ?
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:菊池 貴之
4630×1845×1645mmというボディサイズはSUV市場においてはコンパクトなサイズに相当するが、前、横、後と、どこから見ても鋭いエッジラインがアクセントに入っており、存在感と力強さがみなぎっている。
しかもそのデザインの中には、夜間の乗り降りで足元を照らしてくれる照明や、車高が高くサイドステップにズボンが擦れて汚れる、といったSUVが抱える問題の解消など、日本のプレミアムブランドらしい“おもてなし”が随所に盛り込まれている。
その世界観は室内に入っても続く。皮やアルミなど使っている素材の良さを活かすべく、その製法や加工が素晴らしい。例えばシートの製法にしても、通常では革同士の縫い合わせ部は分厚くなり易いが、その合わせ面の裏をひと手間かけて薄く削り、厚みを抑えている。それにより、見た目や触り心地の滑らかさが上がるというわけだ。
説明されなければ気がつかない製法と加工の積み重ねにより、NXの室内空間にはSUVとは思えない、泥臭さとは無縁の落ち着く空間が広がっている。またコクピット感と表現したら良いだろうか、ダラッと広いのではなく包まれ感が適度に備わっており、クルマに守られている感覚を得られるのも特徴だ。
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