新型アルヴェル登場で先代の中古価格はどうなった? 今後は相場暴落の可能性も
掲載 carview! 文:ピーコックブルー/写真:トヨタ自動車 9
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トヨタの新型「アルファード/ヴェルファイア」が登場して4か月あまりが経ちました。販売店には多くのオーダーが殺到し、ほとんどのグレードで納期が1年以上になっているようです。
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そうなると、すぐに納車が可能な先代アルファード/ヴェルファイアを検討するユーザーもいるかもしれません。新型が登場したいま、先代アルファード/ヴェルファイアの中古市場の動向はどのように変化しているのでしょうか?
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この数年新車の納期が長期化していることから、「すぐに納車される」という中古車のメリットに注目が集まっています。それに加えて、新車の納車が進まないことから中古車の供給量が減るなど、需給バランスが大きく変化した結果、中古車価格が全体的に上昇するようになりました。
一部のモデルでは、中古車の価格が新車を上回る「逆転現象」も見られ、先代アルファード/ヴェルファイアはそうしたモデルの代表格でした。
先代アルファード/ヴェルファイアには非常に多くのグレードが設定されていましたが、そのなかでも特に人気が高かったのが、最上級グレードの「エグゼクティブラウンジ」と中間グレードの「S“Cパッケージ”」でした。
「エグゼクティブラウンジ」は、先代アルファードの人気を決定付けたと言えるグレードであり、高級ミニバンの代名詞として法人・個人を問わず多くのユーザーの人気を集めました。
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一方の「S“Cパッケージ”」は、手頃な価格でありながら充実した装備を持っているというコストパフォーマンスの高さが評価されていました。また、特にガソリン車の「S“Cパッケージ”」については、オーストラリアや東南アジアといった海外での需要もあるといい、相場を押し上げていました。
個体の状態にもよるものの、新型アルファード/ヴェルファイアが発表されるまでは、これらのグレードは新車価格を10~20%程度上回る価格で販売されていることが多かったようです。
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では、2023年10月現在の先代アルファード/ヴェルファイアの中古車価格はどのようになっているのでしょうか?
carview!中古車が提供している「中古車相場推移」を見ると、先代アルファードの中古車相場は、2023年5月時点でおよそ450万円台後半だったのに対し、6月には440万円台前半にまで値を落としています。
一方、その後は新型アルファード/ヴェルファイアが発表された6月21日頃に底を打ち、7月時点では460万円台後半へと上昇し10月頭には490万円ほどまで上がっています。
さらに詳しく見ると、「エグゼクティブラウンジ」や「S“Cパッケージ”」が中古車相場を引き上げており、これらはいまでも新車価格を10~20%程度上回る価格で販売されています。
この背景には、新型アルファード/ヴェルファイアの詳細や納期を見た上で先代の中古車を選ぶというユーザーが一定数いたことや、先代から新型への乗り換えた法人ユーザーなどによって状態の良い個体が中古車市場に流通したことなどがあると考えられます。
新型の納車が進むことで今後ゆるやかに相場が落ち着いていくものと考えられますが、現時点では先代アルファードの中古車相場は高止まりしている傾向にあると言えそうです。
>>現行アルファードの中古車相場はこちら
>>先代アルファードの中古車相場はこちら
一方、ヴェルファイアの中古車相場を見ると、5月時点では360万円前後からほぼ変わっておらず、アルファードほどの大きな変化はありません。
ヴェルファイアは個人ユーザーの利用が多く、また、グレードも限定されていたことから、アルファードに比べて需要と供給のバランスが安定していることがその背景にあると考えられます。
>>現行ヴェルファイアの中古車相場はこちら
>>先代ヴェルファイアの中古車相場はこちら
現在のところ、新型が登場したことによって先代アルファード/ヴェルファイアの中古車相場が大きく下がったということはなさそうです。
ただ、いまだ多くのメディアを賑わせている大手中古車販売店の状況次第では、アルファード/ヴェルファイアを含む中古車市場全体の相場が大きく下がる可能性があります。
いずれにせよ、中古車価格はその時々の情勢によって大きく変化するため、継続的なウォッチが必要と言えます。
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