540万円~でもお買い得! 見た目ほぼ一緒の新旧アルファードで決定的に違う点
掲載 carview! 文:ピーコックブルー/写真:トヨタ、編集部 133
掲載 carview! 文:ピーコックブルー/写真:トヨタ、編集部 133
2023年6月21日、トヨタは新型「アルファード」および「ヴェルファイア」を発表しました。
高級ミニバンというカテゴリーのリーダーを独走している「超大物」の新型ということもあり、ドラスティックな改良が行われるものと期待されていましたが、ふたを開けて見れば先代からの正当進化とも言えるルックスでの登場となりました。
もちろん、エンブレム部分が最先端になる逆傾斜状のフロントグリルやボディサイドに与えられた抑揚など、デザイン上の工夫は少なくありません。しかし、よほどクルマに詳しい人でない限り、ひと目見ただけで先代との違いを指摘するのは難しいかもしれません。
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この点は、すでに絶大な支持を得ていたモデルだけに、あえて大きく変える必要がないという判断があったものと思われます。また、ミニバンというボディタイプの性質上、実用的なボディサイズを保ちつつできる限りの室内空間を確保しようとすると、同じような「箱型」にならざるを得ないという事情もあります。
実際、新型のボディサイズは全長4995mm×全幅1850mm×全高1935mmと先代からは大きく変わっていません。トヨタはこの点について「一般的な機械式駐車場の制限である全長5000mm×全幅1850mm以下に収まるボディサイズを維持した」と説明しており、あくまで実用性を重視していることがうかがえます。
>>いくらで買える? アルファードの中古車情報はこちら
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一方、先代の面影を色濃く残すルックスとは裏腹に、それ以外の部分では大きな進化を遂げています。
まず、室内空間について見ると、新型では運転席のドライビングポジションや2列目シートの構造を工夫し、さらに3列目シート脇のクォータートリムやバックドアトリムの薄型化により、前後席間距離は運転席と2列目シートでは5mm拡大しています。
さらに、先代と全幅は同じですが室内幅が70mm拡大していることは特筆すべき点です。つまり、高級ミニバンにとって最も重要な要素のひとつである居住性については、先代よりも大きく向上していることがわかります。
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また、先代ではやや古さを感じざるを得なかったインフォテイメントシステムも進化しています。全グレード標準装備となるディスプレイオーディオは14インチの超大型のものとなり、コネクティッドナビにも対応しています。さらに、最上級グレードの「エグゼクティブラウンジ」では後席にも14インチのディスプレイが標準装備となっています。
同様に、先進安全運転支援システムの「トヨタセーフティセンス」も最新のものが採用されています。車外から専用スマートフォンアプリで駐車や出庫を遠隔操作できる「アドバンスト パーク(リモート機能付き)」や、一定条件下でハンズオフが可能となる「アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)」など、現在市販されているトヨタ車のなかではトップクラスの先進安全運転支援システムが搭載されています。
そのほか、燃費性能も先代と比べておよそ10~20%ほど向上しているほか、さらに燃費性能が高い2WD仕様のハイブリッド車も新たに設定されています。
一方、唯一の「改悪」と言えるのが、ボディカラーの選択肢です。先代では5色展開となっていたアルファードですが、新型では納期の観点から「プラチナホワイトパールマイカ」と「ブラック」、そして「プレシャスレオブロンド」の3色のみとなっています。
ただ、ボディカラーの限定は納期の改善やリセールバリューの向上にもつながるため、デメリットばかりであるとは言えません。なお、ヴェルファイアについては、先代に引き続き2色展開となっています。
>>新型アルファードのグレード一覧はこちら
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グレード構成は先代と比べて大きな変化が見られます。
新型では「エグゼクティブラウンジ」と「Z」を軸とするシンプルなグレード構成となり、大きく分けてビジネスユースは「エグゼクティブラウンジ」、ファミリーユースは「Z」といった棲み分けがなされています。
先代では300万円台から購入可能なベースグレードの「X」が用意されていましたが、新型ではそれに相当するグレードは設定されていません。こうしたグレード構成を見ると、新型では高級ミニバンとしての性格をより強めていきたいというトヨタの狙いが透けて見えます。
グレード構成の刷新にともない、車両価格も540万円~872万円と下限と上限がともに上昇しています。そういう意味では、先代よりも「高嶺の花」になってしまったと言えそうです。
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一方、リセールバリューは先代と比べてさらに大きく向上しているようです。「エグゼクティブラウンジ」の3年後の残価率を見ると、先代では55%程度に設定されていたのが新型では67%程度にまで高められています。
この数字は、「ランドクルーザー」などと並んで国産車としてはトップクラスです。残価率が高ければ高いほど、残価設定ローンやリースを利用した際の月々の支払額が低くなるため、ファイナンスプラン次第では先代よりもむしろお得感が強くなることもありそうです。
>>ランドクルーザープラドのリセール価格はこちら
>>ランドクルーザー70のリセール価格はこちら
ただ、納期については相当な期間を覚悟する必要があるようです。グレードなどにもよりますが、2023年6月末時点の情報では少なくとも1年以上は見込んでおく必要があるとのことです。
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