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「タイプRじゃないほう」も結構イイんです! ホンダ シビックを詳しく解説!

日本仕様は1.5Lターボと2.0Lハイブリッドを用意

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ホンダ「シビック」は1972年に誕生したホンダのコンパクトモデル。世界各地で累計2700万台以上が販売された「世界市民のための実用小型車」でしたが、現在販売されている11代目のシビックは、世界の経済的な発展に伴ってミドルサイズの5ドアハッチバックに変身。初期シビックの「コンパクトな実用車である」という役割は、現在ではシビックではなくフィットが担っています。

現行型ホンダ「フィット」

5代目シビックの4ドアセダン「シビックフェリオ」

そんな現行型シビックは、まずは1.5L直4ターボのみをパワーユニットとして2021年9月に発売され、2022年7月には2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を追加しています。日本での発売から約2年半が経過したのを機に、あらてめて現行型シビックの特徴と魅力、おすすめグレードなどを整理してみましょう。

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11代目シビックのグランドコンセプトは「爽快シビック」。わかるようなわからないようなキャッチフレーズですが、要するに「親しみやすさと特別な存在感を併せ持ち、乗る人全員が爽快になれるクルマを目指した」ということです。

ボディサイズは全長4550mm×全幅1800mm×全高1415mmで、1970年代のシビックと比べればずいぶん大きいのですが、これぐらいが「現在の世界標準である」ということです。そして先代にあたる10代目シビックより全長を30mm延長させたことで、前後席間距離も35mm長くなり、ラゲッジスペースの容量もクラストップレベルの452Lを確保。非常に機能的なパッケージが実現されています。

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デビュー当初のパワーユニットは最高出力182ps、最大トルク240Nmを発揮する1.5L直4直噴ターボエンジンで、トランスミッションは7速の変速モード付きCVTと、6MTを用意。燃費はいずれもWLTCモードで16.3km/Lです。

そしてデビュー翌年の2022年7月には前述の「e:HEV」を追加。ホンダのe:HEVは「エンジンで発電し、モーターで走行する」といういわゆるシリーズハイブリッドですが、低負荷走行時にはエンジン走行も行う仕組みになっています。シビック e:HEVは、このシステムのエンジンに新開発の2L直4直噴ユニットを採用。新エンジンは既存のe:HEV用2Lエンジン以上にトルクが増大されていて、エンジンモードでの走行可能領域が拡大しています。

そして2モーター内蔵電気式CVTには発電用モーターと走行用モーターが搭載され、走行用モーターは最高出力184ps、最大トルク315Nmを発生し、燃費はWLTCモードで24.2km/L。「EVモード」と「ハイブリッドモード」「エンジンモード」という3種類のドライブモードを自動的にシームレスに使い分けながら、胸のすくような、それこそ「爽快」な走りを堪能することができます。

予防安全および運転支援システムは純ガソリン車もe:HEVも共通で、渋滞時追従機能付きアダプティブクルーズコントロールや操舵制御機能付きの衝突回避支援システム、ブラインドスポットインフォメーション、標識認識機能などは全車に標準装備。エンジン車の「EX」とe:HEVには、自動で照射範囲を調整する「アダプティブドライビングビーム」や、「LEDアクティブコーナリングライト」も標準装備されます。

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エンジン車も決して悪くないがe:HEVを推したい

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「タイプR」を除く、現在販売されているシビックのグレードと価格は下記のとおりです。

【ガソリン車】
●LX|CVT|319万円
●LX|6MT|319万円
●EX|CVT|353万9800円
●EX|6MT|353万9800円

【ハイブリッド車】
●e:HEV|電気式無段変速機|394万200円

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グレード構成は非常にシンプルで、ガソリン車は標準の「LX」と、装備がより充実した「EX」の2グレードのみで、それぞれトランスミッションはCVTまたは6MTを用意。ハイブリッド車は「e:HEV」のみのモノグレードです。

標準グレードであるLXで省略される装備は、主なところでは「運転席8ウェイ/助手席4ウェイパワーシート」と「BOSEプレミアムサウンドシステム」ぐらいで、その他の基本的な装備はLXであっても普通に充実しています。

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そのため、LXにするかEXにするかは「どちらでもいい」と言えるのですが、プレミアムな立ち位置になった現在のシビックですから、BOSEサウンドシステムやウルトラスエードのコンビシートなど、できれば高級感のあるEXを選びたいのが正直なところです。そのうえでCVTにするか6MTにするべきかは、人それぞれの好みと人生観(自動車観)によるでしょう。

しかしそれより何より、現行型シビックを買うのであれば、ガソリン車よりもe:HEVが正直おすすめです。

1.5Lターボエンジン車の唯一の不満点が「決して悪くはないが、さほど面白みとパンチがあるとは言い難いパワーユニット」でした。そしてそこが、なんともスポーティで気持ちの良い、なおかつ低燃費でもあるe:HEVが選べるようになったのですから、これはもう「ガソリン車よりもちょっと高いけど、高いだけの価値は絶対にある!」と言うほかないわけです。もちろんここについても「人それぞれの好みと人生観(自動車観)」によりますが、ご参考にしていただけたならば幸いです。

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イイと思ったのであれば間違いなく買い!

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シビックのライバルとなるのは、順当に考えれば「同じCセグメントの5ドアハッチバックである」という意味で、トヨタ「カローラスポーツ」やスバル「インプレッサ」、あるいは「マツダ3 ファストバック」あたりになるのでしょう。もしかしたら輸入車であるフォルクスワーゲン「ゴルフ」も、ライバルになるのかもしれません。

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しかしそれらのどれもが、「ライバル」と言われても今ひとつピンときません。同じCセグ5ドアハッチバックではありますが、サイズもフォルムも、そして雰囲気のようなものも、シビックとはずいぶん違うように思えるからです。

いっそのこと、ボディタイプは異なりますがトヨタ「カムリ」がライバルであるような気もしますが、同時に「いや、違うだろ」とも思います。そして新型のトヨタ「プリウス」が「スタイリッシュなハイブリッド車である」という点でシビック e:HEVに近いのかもしれませんが、スタイリッシュすぎる新型プリウスと、意外と車内が広いシビックでは、やはり直接のライバルにはなり得ないでしょう。

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つまり現行型のシビックとは、「4ドアセダン的フォルムの5ドアハッチバック」というジャンルが流行っていない日本においては唯一無二の存在であるため、(プリウスも同じようなボディ形状ではあるがあちらはかなりクーペ感が強いので)「ライバルはとりあえず不在!」とするのが一番正しいのかもしれません。

まぁ「スタイリッシュで実用的でもあるミドルサイズのSUV」はライバルになり得ますが、いずれにせよシビックという車は、この成り立ちと雰囲気が気に入ったならば「間違いなく買い!」であり、そうでないならば、検討対象にも上がらないはずのモデルです。

しかしもしもあなたがシビックのことを気になっているのであれば……特にそのe:HEVモデルは、かなり素敵な相棒となることは間違いありません。ご検討中の方はぜひそのまま、契約まで突っ走ることをおすすめいたします。

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