低燃費タイヤ「オロジック」の実力が示す未来
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:中野 英幸
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ここからは若干マニアックな専門用語も出て来る内容になる。狙いは、自動車メーカーの方々にオロジックを知ってもらいたいから。
タイヤの大径化は若干ハンドルの切れ角を規制して小回り性能が落ちる。これがオロジックにクルマを順応させるときの第一関門だろう。さらに言えば、ベルト張力が上がりタイヤの立てバネ係数は約20%弱上がる。これを聞けば、走行振動の理由や乗り心地特性、さらには滑りの唐突感なども解るはず。だからこそ、縦バネの高いタイヤを使いこなせるボディと減衰特性に優れる足回りがオロジックを履きこなすには必要となる。しかし、それらの苦労を払ってでも得られるメリットは大きいとも考えられる。
そもそも大径だからこそ、路面の凸凹を乗り越える特性が強まり、その観点では乗り心地面でのメリットもある。エアボリュームも十分確保できるので、しなやかさやグリップの安定も得られる。そして何より、今まで経験したことの無いグリップと転がり抵抗の両立が得られる。
参考に数値データも挙げておくと、プロトタイヤではあるが内圧300kpa付近で、転がり抵抗係数(RRC)が4.8。今使われているエコタイヤ用のラベリング制度表示で言えば最高基準を大幅に超える。その際のウェットはラベリング制度基準でaとbの中間辺り。ちなみにウェットのaは市販タイヤでお目にかかるケースはほぼ無いが、路面濡れているよね? と確認したくなるほどのウェットグリップがある。
これら数値が理解できる方は、目を疑うような数値であることが解るはずだし、リーフで体感したプロトタイヤの印象は、その数値が嘘では無いことを示していた。クルマ造りとセットで無ければ実現できないオロジック コンセプトなので、乗り越えなければならない壁は多いが、パーフェクトオロジックを一般道で試せる日が来ることを願うばかりだ。
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