【まとめ】 ジュネーブショー2014・ドイツ勢編
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:望月 浩彦、竹花 寿実
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:望月 浩彦、竹花 寿実
同じグループ傘下ながら、アウディと競うようにWECとル・マン24時間耐久レースへの参戦を宣言したのはポルシェだ。「919 ハイブリッド」という命名は、70年代にル・マン24時間耐久レースで活躍した「917」、そして現行モデルの中で最上級となるPHVのスーパー・スポーツカー「918」と、強く関連付けられた印象だ。新たに導入される燃費規制に焦点をあててダウンサイズされたターボ付き2L直噴V型4気筒エンジンから搾り出される出力は、約500ps。さらに、ハイブリッド機構から電気モーターからの出力がアドオンされる。
ベントレーからは史上最速となる「コンチネンタル GTスピード」が登場した。排気系の最適化により、最高出力が10ps、最大トルクが2kgmスープアップされて635ps/820Nmを発生する。これにより、最高速が+2km/hの331km/hへと高められた。
ブガッティからは世界限定3台の、明るいブラウンのボディカラーを持つ「レンブラント・エディション」が登場。4基のターボで過給することで1200ps(!)を発揮する8LW16ユニットに変更はなく、最高速404.84km/h、0-100km/h加速を2.6秒でこなす俊足ぶりは相変わらずだ。
最後にフォルクスワーゲンからは、技術担当トップのノイサー博士によって「T-ROC」と「ゴルフGTE」が紹介された。「T-ROC」は世界的に流行する小型SUVの提案だが、同じくゴルフ・ベースのSUVであるティグアンより一回り小さい全長4.2mのボディに2ドアを持ち、ルーフを分割して取り外せばオープンエアも堪能できるギミックがセリングポイントだ。4WD機構「4モーション」を搭載する。「ゴルフGTE」は、「e-tron」のゴルフ版。ターボ付き1.4Lユニットに80kWの電気モーターを組み合わせたパワートレインがトータルで206ps/350Nmを発揮するのは、アウディ「A3スポーツバック e-tron」と同じだ。
400km/h超のスーパー・スポーツカーから、エコ・コンシャスの高いPHVまで全方位でフォルクスワーゲン・グループ全体としての方向性を打ち出しながらも、自動車の未来に希望を持たせてくれる華やかさもあるいいカンファレンスだった。
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