ヤマハ悲願の四輪スポーツカーは今度こそ実現なるか!?

「iStream」と呼ばれる車両構造は、F1由来の軽量＆高剛性に加え、汎用性の高さも特徴とする。

新たなビジネスモデルの模範にも!?

さらに、汎用性の高いiStreamコンセプトは「MOTIV」のようなシティコミューターや「SPORTS RIDE CONCEPT」のようなスポーツカーのほか、4ドアのSUVにも転用可能であることが紹介され、多彩なバリエーション展開が示唆された点も興味深い。

少し見方を変えると、衝突強度や剛性など、クルマが走る上で要求される性能をしっかりと備え、しかも汎用性の高いボディを提供できる会社と、内燃機関や電気モーターなど動力源を供給することのできる会社がタッグを組んで完成車を生産、販売する今回のビジネスモデルが成功すれば、同じような手法で新規参入を目指している大小のメーカーやベンチャーにも希望の光となるに違いない。

欧州市場におけるヤマハの四輪事業の動向は、自動車関連企業に限らず、電機メーカーやIT企業など、今後さまざまな企業から注目を浴びることだろう。