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自動車業界に今なお残る「昭和のデラックス志向」はもうやめてほしい

自動車業界に今なお残る「昭和のデラックス志向」はもうやめてほしい

ダイハツ ミラ トコット(写真:小林 俊樹)

自動車業界にはびこる「昭和的デラックスの亡霊」

で、多くの業界はもちろんその潮流をとらえ、シンプルでけれん味のないナチュラル系デザインを大衆向け商品の主力としている。そのことはFrancfranc(フランフラン)などに行けばすぐにわかるし、最近ではニトリに行ったってわかることだ。

だが大衆向け自動車だけはなぜか、いまだ「デラックス志向の残滓(ざんし)」が目立つのである。

諸般の事情で安い素材しか使えないなら、それを逆手にとって「シンプルな機能美を追求しました」みたいな内装デザインにすれば良いと思うのだが、なぜか「高級感あふれるピアノブラック調パネル」みたいなものを、実用大衆車にも使いたがる。

また軽自動車やリッターカーであるならば、それを恥じることなく普通に分相応な面構えを採用すれば、それはそれで美しい顔立ちとなるはずだ。しかしそういった車ほど妙にキラキラとした高級車ライクなメッキパーツを多用したがり、そしてキリッと怖い目つきにしたがる。

これすなわち、いまだ自動車業界を跋扈する「昭和的デラックスの亡霊」である。

ただ、まさにけれん味のないデザインを全面採用したダイハツ ミラ トコットの登場により、「夜明けは近い!」と見ることもできるのかもしれない。

平成も終わろうとしている今になってこんなことを言うのもかなりアレなのだが、自動車メーカー各位には脱昭和というか「脱デラックス」を、なる早で実現していただきたいと強く願っている。

(ジャーナリストコラム 文:伊達軍曹)
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伊達軍曹(だて ぐんそう):自動車コラムニスト
外資系消費財メーカー勤務を経て自動車メディア業界に転身。「IMPORTカーセンサー」編集デスクなどを歴任後、独自の着眼点から自動車にまつわるあれこれを論じる異色コラムニストとして、大手メディア多数で活動中。

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