欧州がお得意の“二枚舌”で次々に「BEV万歳!」撤回の台所事情。モデル戦略にも異変が起きる
掲載 carview! 文:編集部 108
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こうして多くのメーカーが苦しむ中、比較的上手く立ち回っているのがBMW。
同社は「2030年までにEV販売台数の割合を少なくとも50%にする」という目標を掲げてはいるが、エンジン開発も継続する姿勢を示しており、各地域の実情に応じてパワートレーンをラインナップする方針だ。
これはトヨタと同じ全方位戦略と言えるが、注目すべきはBMWがトヨタに先んじてこの方針を打ち出していたこと。
もちろん、BMWグループの販売台数はトヨタの4分の1程度だから、より小回りが効くということはあるが、その戦略眼はなかなかにしたたかと言える。
現行ラインナップを見ても基本的に同じ車台で内燃機関車とBEVを作り分けており、新型MINIも最初から内燃機関モデルを取りそろえるなど対策は万全。
日本のファンとしては「2030年代初頭に完全BEVブランド化」が掲げられているMINIの先行きが一番気になるだろうが、BEVの潮目変化にも敏感だろうから、案外簡単に“君子豹変”して内燃機関モデルが存続するかもしれない。
こうして欧州メーカーの動向を探ってみると、改めて一時の潮流に左右されないトヨタの堅実性が浮き彫りになる。
石橋を叩いて渡る日本人気質の大金星というのは褒め過ぎかもしれないが、日本メーカーがBEV戦略で後れを取ってガラパゴスになると吹聴して回った大手経済メディアなどは、今の流れにどんな言い訳を用意しているのだろうか?
<終わり>
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