10月のマーケット概況 売れ筋はエコカーだけ?
掲載 更新 carview!
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今回は、日本自動車販売協会連合会(自販連)、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)、日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した10月の販売データからマーケット概況をチェックしていこう。まず輸入車、軽乗用車を含め、国内で販売された乗用車全体では33万9567台で、前年同月比107.8%と3カ月連続で前年を上回った。3ナンバーの普通乗用車、5ナンバーの小型乗用車とも前年同月比は123.4%、115.5%と2ケタの伸びとなったが、軽乗用車は87.8%と2ケタの大幅減となり、これで11カ月連続のマイナス。輸入車も日本メーカー製を含めた全体で79.7%、海外メーカー製のみでも86.1%と振るわず、18カ月連続で前年割れ状態が続いている。
輸入車と軽乗用車を除く3/5ナンバーの国産乗用車は23万246台で、前年同月比121.7%(日産デュアリス輸入分含む)と4カ月連続のプラス。月間ランキングでは、「プリウス」、「ホンダ フィット」、「トヨタ ヴィッツ」のトップ3は5カ月連続で変動はないが、トップ30に入った30車種中、前年同月比がマイナスなのは、「トヨタ カローラ(アクシオ、フィールダー、ルミオンの合計)」62.7%、「トヨタ ヴェルファイア」87.1%、「トヨタ エスティマ」97.5%、「スズキ スイフト」89.4%、「トヨタ ラクティス」79.6%、「トヨタ クラウン(マジェスタ、ロイヤル/アスリート、ハイブリッド、セダン、コンフォートの合計)」78.3%、「トヨタ アルファード」81.3%の7車種だけと全体に好調だ。しかし、売れているのはハイブリッドカーとコンパクトカー、5ナンバークラスのミニバンなど、エコカー減税や新車補助金制度の適合モデルを数多くラインナップする車種が中心。その意味で来年度以降の反動が不安視される。
また3カ月連続で下落率が1ケタ台に落ち着いていた軽乗用車は、好調だったダイハツや日産が前年同月比86.5%、74.5%と落ち込み、全体でも9万8606台で87.8%と2ケタのマイナス。輸入車は海外メーカー製が1万214台で、前年同月比86.1%。「スズキ スプラッシュ」などの日本メーカー製を含めても、1万716台で、79.7%と低調に終わった。海外メーカーブランド別乗用車ランキングは、VW(フォルクスワーゲン)が13カ月連続トップで、BMW(ミニ除く)が2位、メルセデス・ベンツは3位に後退。4位アウディが前年同月比107.4%と5カ月連続で前年を上回ったほか、6位ボルボは前年同月比104.2%、7位プジョーも123.1%とプラスだったが、トップ3は前年同月比77.0%、91.8%、89.7%とそれぞれ低迷している。
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