スズキ初のBEV「eビターラ」のライバルは？ 価格と航続距離の近い2台と比べてみたら、4WDの有無が大きかった

BYD アット3

スペックを比較してみると？

3台のサイズをチェックしてみると、「アット3」が全長4455×全幅1875×全高1615mmで、最も大柄なボディとなっています。次が「コナ」で全長4355×全幅1825×全高1590mm。そして「eビターラ」が最も小さく、全長4275×全幅1800×全高1640mmです。

最小回転半径は「コナ」が5.4m、「アット3」が5.3m、「eビターラ」が5.2m。取り回しは、最も小柄な「eビターラ」が優れていると言えるでしょう。

モーター出力を見ると、「eビターラ」は、エントリーのFFモデルで最高出力106kW、上位グレードのFFモデルで128kW、4WDでも135kWというスペックです。

それに対して「アット3」はFFで150kW。「コナ」もFFで、エントリーが99kW、上位が150kWを誇ります。パワー勝負では、「コナ」のエントリー以外は、すべて「eビターラ」を上回っています。

ただし、3モデルの中で4WDがあるのは「eビターラ」だけ。ビュンビュンと飛ばして走りたいなら、「アット3」か「コナ」。雪道も走ろうというのであれば、4WDのある「eビターラ」がおすすめでしょう。

一充電走行距離はどうでしょうか。

「eビターラ」は、49kWhのエントリーモデルで433km、上位の61kWhのFFで520km、上位の4WDが472km。「アット3」は58.56kWhで470km。

「コナ」は48.6kWhのエントリーで456km、64.8kWhの上位グレードで541～625kmとなります。スペック的には「コナ」の航続距離が優れています。