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マセラティ初の4WD、「Q4」で雪上を走る!

マセラティ初の4WD、「Q4」で雪上を走る!

クアトロポルテ S Q4

大きくなってもスポーツカーのDNAは不変【クアトロポルテ S Q4】

さて、試乗の朝、外気温はマイナス5度。リゾート地だけあって、一般道はキレイに除雪されている。まずは、特設の圧雪コースから試乗を開始した。ストレートとヘアピンコーナーが組み合わされた、比較的シンプルなコースだが、アップダウンや道幅の狭いところもあり、所々アイスバーンもあり、と油断ならない。

まずはクアトロポルテに乗る。通常モードでは、電子制御システムMSP(マセラティ・スタビリティ・プログラム)が積極的に作動し、安定して走れる。次に、I.C.E(Increased Control Efficiency=制御効率向上)モードを試す。I.C.E.は、燃費向上だけでなく、滑りやすい路面条件下での走行も含めたセッティングだという。このモードでは、通常モードほど電子制御の存在は感じられず、特にアクセルを踏んだ時には多少雪を掻きながらもクルマが進む。

そして、電子制御を完全オフにして走る。全長5270mmのボディは、雪道でも存在感充分。というより、かなり大きさを感じる。だが、走り始めると、そのホイールベースがギューッと縮まったのではないかと思うほど軽快な走りを見せた。そしてその挙動は、まるでFRのよう。ヘアピンの進入で一気にアクセルをフラットにして、リアが滑ったらアクセルオフ&カウンターステア、クルマの向きが変わったらアクセルオンという、FR同様のドライビングスタイルを愉しめる。直進時の力強いトラクションこそ4WDらしさを感じるが、タイミングによってアンダーステアもオーバーステアも出る。

電子制御を効かせた状態では、トルクベクタリングも作動する。それでも、アクセルを踏んでいれば勝手にクルマの向きが変わってくれる、というほど積極的な制御ではない。ラグジュアリーなサルーンカーだが、やはりその根底にはドライバーオリエンテッドなスポーツカーのDNAがあることを再認識した。

■【雪上試乗】クアトロポルテ S Q4

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