新型Eクラス海外試乗。半自動運転の新たなフェーズが始まる
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:メルセデス・ベンツ日本
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:メルセデス・ベンツ日本
走り始めは強い違和感や抵抗感、使い辛さや不信感でいっぱいだ。ウィンカーを出し、自動で車線変更するのはすぐ確認できたが、クルマが安全を確認しているのかいまひとつ信頼できない。自分で操作したほうが楽だし早いしストレスがなかった。
しかし、横に他のクルマがいる時は当然として、たとえ車線変更するスペースがあっても後方から速いクルマが近づいてくる時はウィンカーを操作しても車線変更がキャンセルされるなど、システムの状況判断の正確さを確認するにつれて世界感は変わってきた。最終的には信頼して、車線を変えたいときに自然にウィンカーで操作するようにさえなった。ストレスなど皆無。将来、音声認識と連動すれば「右!」そんなひと言で車線変更が安全かつスムーズに完了する世界を容易に想像出来る。
驚くべきはクルマの周辺を精度高くセンシングする能力だ。前方200m、後方80mの範囲の状況を読み取り、ドライバーがウィンカーを出した際に、これから車線変更する仮想走行ラインに何も干渉物がなければ実行する。そこには人間の状況認識判断と同様に、周囲の動きを先読みする要素も入っているのが凄い。
例えば、横からのクルマの飛び出しに対する自動ブレーキ機能が新型Eクラスには追加されているのだが「飛び出してきたらブレーキ!」という単純なロジックではなく、「飛び出してきたクルマが接触するのか、ギリギリで自車の鼻先を抜けていくのか?」を、対象物の先の動きまで読み取ってブレーキ制御を行う。
そのため新型Eクラスでは、全ての物体の存在は当然として、その動き(加速度)までセンシングしている。だからこそ、横を走るクルマをわずか約5cm程度の距離で回避できるし、今後もさまざまなシーンで車がどう対応するのか、そのバリエーションが広がっていくと想像できる。渋滞で止まった最後尾の車両に対して時速100km(※路面状況などで変化するが)でもぶつからない自動ブレーキはそれ自体凄いが、突然制御するのではなく、まず警告してその後に緩やかなブレーキ制御を挟むなど、ドライバーに危険を知らせる段階制御が洗練されている。ハンドルをドライバーが握っていないと判断した場合、最後はドライバーの身体的トラブルと判断して徐々に速度を落としてハザードを出し、停止後には緊急連絡まで入れるなど、その中身に脱帽してしまう。
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