【これは“令和のブルドッグ”だ】ホンダ新型「スーパーワン」は来年発売。軽自動車「N-ONE e:」を100ps級に化けさせる“本気のBEV”

スーパーワン・プロトタイプ

軽規格を超えて“本当に速いBEV”へ進化する可能性

では、市販版スーパーワンのスペックはどうなるのか。

ベースとなるN-ONE e:のモーターは軽規格で認められる上限いっぱいの64PSを発生するが、車体がワイド化され軽自動車枠から外れるスーパーワンは、この上限を気にする必要がなくなる。

そうなると注目は「どこまで出力を上げてくるか」だ。

シティ・ターボⅡは735kgの車重に110psでパワー・ウェイト・レシオ6.7kg/psだったことを考えると、約1050kg（N-ONE e:は1030kg）と予想される市販版スーパーワンには、160ps程度の最高出力を期待したい。

もしこれが実現すれば、ベースモデルから約100psの上乗せとなり、「刺激が足りない」といった声はまず出ないだろう。高速道路での合流など日常の使い勝手も向上するはずだ。

性能の割に高価格で伸び悩んだ「ホンダ e」に加え、最近ではEVの主戦場である中国市場でも現地生産モデルが苦戦しているホンダ。ここはぜひスーパーワンで名誉挽回といきたいところだ。

（終わり）

（写真：編集部、ホンダ）