あの環境大臣発言から考えた。ミニバンなどの大衆実用車はもっとセクシーでいい!
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹
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この記事が公開される頃にはほとぼりが冷めているのかもしれないが、小泉進次郎環境大臣の「セクシー発言」が波紋と失笑を呼んでいる。
「気候変動のような大きな問題の解決は面白く、カッコよく、そしてセクシーにやらなければならない」というのが当該発言の核心部分だが、当然ながら小泉大臣はいわゆる性的な意味での「sexy」を言ったわけではなく、excitingやappealingなどを意味する「米口語としてのsexy」を言ったのだろう。
まあそれはそれとして、仮にも一国の大臣が公の場で「sexy」やら「it gatta be」やらの口語表現を多用するのは、あまりみっとも良いものではない。なぜならば、それはまるで米国のマーク・エスパー国防長官が「北朝鮮、ヤバくね? こうなったらもうミサイル打ち込むしかなくね?」と日本語で会見するようなものだからだ。
だが自分が進次郎大臣の「セクシー発言」を聞いて思ったのはそんなことではなく、以下のようなことであった。
「ミニバンあるいはミニバンに準ずるような大衆実用車にこそ、セクシーという概念は重要ではないだろうか?」
ここで言うセクシーとは小泉大臣が使った「魅力的な」という意味の米口語ではなく、本来の意味での「セクシー」である。実用ファミリーカーのドライビングフィールや造形はもっともっとセクシーであるべきだと、自分は考えているのだ。
ただしこれを言うと、たいていは猛反発を食らう。
特に自分の場合は「コメント欄」があるcarview!で原稿を書く機会がそれなりにあるため、普段は見に行くことがないコメント欄をごくたまに覗いてみると、まあひどいものである。基本的には常にボロクソに言われている。
そして特にボロクソに言われることが多いのが、「この○○というミニバン(あるいはトールワゴン)は、いわゆるドライビングプレジャーと造形的な美しさが不足している。そこが残念である」みたいなことを文中に記した際だ。
それを書くとたいていの場合、下記のようなコメントが寄せられる。
「ミニバンにドライビングプレジャーと美しさって……こいつ根本的にバカなんじゃねえの?」
「そんな要素をトールワゴンに求めてる奴なんざひとりもいないんだよ!」
「ネット空間とCO2の無駄使い駄文、乙」
まあネット上で何を言われたところで実害などいっさい無いため、どんな意見を表明していただいても結構なのだが、ひとつだけ言いたいことはある。それは、
「それでも地球は動く」
……じゃなかった、
「それでも実用車のドライビングフィールと造形は、なるべくならセクシーなほうがおトクである」
ということだ。
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