ケイマンR、ボクスタースパイダーとどう違う?
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:ポルシェジャパン
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その後、いよいよ“サーキット・マヨルカ”へ。ここは全長3.2kmのテクニカルサーキットである。期待はしていたが、ここでのケイマンRは、まさに水を得た魚だった。
正確にレスポンスするステアリングは、クリッピングポイントが見えないうちからターンインしていくようなコーナーでも自信を持って切り込んで行ける。ガチガチにロールを抑え込んでいるわけではないが、動きに曖昧さが無いので不安感は皆無。20mmのローダウンと軽量化の副産物で重心が22mm下がっていることもあって、S字の切り返しも最小限のステアリング操作でスムーズに通過できる。
もちろん、相手はポルシェ。簡単だなんて言うつもりは無い。しかし掌や腰を通じて豊富なインフォメーションが伝えられるため、クルマとの対話を心がけていれば、ゆっくりとでも限界に近づいて行けるし、またその先でも余裕をもって対処できる。誰もが自分のペースで、スポーツカーを操ることの醍醐味を満喫できるはずだ。
エンジンの気持ち良さも、思い切り踏めるクローズドコースではより一層引き立つ。パワーカーブをケイマンSと見較べると、6000rpm辺りまではほとんど差が無いが、ケイマンRはその先でもうひと伸びしている。実際、10psアップの最高出力を発生するのはレッドゾーンのわずか100rpm手前となる7400rpmで、ケイマンSが320ps/7200rpmだから、まさにそのトップエンドでパワーを稼ぎ出していることが解る。要するにギリギリ目一杯引っ張るのが一番速いということ。これは文句無く刺激的である。
とりわけ楽しめたのがMT仕様だ。速さではPDKが勝るのは事実だが、スロットル操作に対する反応のダイレクトさではMTが間違いなく上を行くし、回転計を睨みながらレヴリミットまで使い切る歓びもMTならでは。そもそも軽さがケイマンRのキモなのだ。その精神をピュアに味わうには25kg軽いMTに限ると断言してしまおう。
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