コンフォート志向のTSIに 新ゴルフ&パサート試乗
掲載 更新 carview! 文:生方 聡/写真:中野 英幸
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ゴルフTSIコンフォートラインとパサート/パサートヴァリアントTSIコンフォートライン。エンジン、トランスミッションは異なるけれど、文字どおりの快適さと余裕あるエンジン性能を兼ね備えるクルマであることは、今回の試乗で明らかになった。ゴルフヴァリアントやジェッタにもTSIコンフォートラインが設定されるが、こちらも同じような評価である。
このところスポーティなモデルばかりが目立っていたフォルクスワーゲンにおいて、ベーシックなモデルの魅力が嵩上げされて、より幅広い層にアピールするのは、オーナーの一人として、とてもうれしく思う。もちろん、ゴルフGTIなど、スポーティなモデルを否定するつもりはないが、乗った瞬間からくつろげて、長時間のドライブでも快適に過ごせる才能は、ベーシックなモデルのほうが上だったりするわけで、だからこそ私はゴルフGLiを選んだし、もしこれから買うとしたら、迷わずTSIコンフォートラインを選ぶだろう(ハッチバックとヴァリアントで迷うかもしれないが…)。
ところで、最後に残ったゴルフEだが、こちらも今年の半ばくらいに、122psの1.4リッター シングルチャージャー+7速DSGを積むモデルに変わるという。その実力がどんなものなのか、いまから楽しみであるが、気がつくと現行のゴルフ5はモデルサイクルの終盤を迎えている。なのに、TSIのおかげで、勢いに衰えが見えないのはすごいことだ。“ドイツ車は最終型が買い”とよくいうが、まさに今回のゴルフはその典型だろう。私自身も、「もう一度、ゴルフ5を買っちゃおうか」と思い悩んでいるところなのだ。
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