テスラ モデルSで仙台 3名乗車で何Km走る？

優れたドライバビリティと快適性

中央環状線を抜けて、いよいよ東北道へと入る。流れは順調。我らがモデルSは走行車線を90km/h前後の速度で北へ向かう。車内は快適そのもの。よく出来たエアサスペンションのもたらすライドコンフォートが上々だというだけでなく、やはりエンジンを積まないクルマは静かで、振動も少ないのだろう。

単にエンジンをモーターに置き換えればこうなるというわけではない。本来なら、むしろその分、従来は聞こえなかった音も、感じられなかった振動も目立つようになってしまうだろう。モデルSの走りの心地よさは、そこへの入念な対策が伴ってこそ実現できている。

ドライバー目線で言えば、快適なのは優れたドライバビリティのおかげでもある。いたずらにアクセルペダルを踏み込まなくても、加速したいと思った時には速やかに、意のままに加速できるモーターならではの特性のおかげで、右足の動きは小さくて済む。正直に言えば、エンジン車の感覚だと最初は思わず速度が出過ぎてしまうこともあった。しかしモデルSに慣れたら、今度は他のクルマがかったるく感じられて、その後しばらく困ってしまったほどである。

そうそう、首都高速までは強めに設定していた回生ブレーキは、高速道路では一番弱くしておいた。アクセルを戻すたび減速Gが出ては乗りづらいし、出来る限りアクセルオフで惰性で転がす時間があった方が燃費にも良さそうだからだ。こうして色々なセッティングを試せるのは楽しいし、ありがたい。

とは言え、クルーズコントロールも標準で装備されているから、巡航時はクルマ任せでもいい。欲を言えば、前走車に追従して走行できるアダプティブクルーズコントロールが用意されれば言うことはない。