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Cクラス第三のバリエーション、新型Cクラスクーペにスペインで試乗

荒れたスペインの舗装を舐めるようにいなす

最初にステアリングを握ったのは「C250dクーペ」だ。このモデルは、最高出力150kW(204ps)/3800rpm、最大トルク500Nm/1600-1800rpmの2.1リッター直4ディーゼル・ターボを搭載した、ディーゼルの高出力仕様である。トランスミッションは9速デュアルクラッチ式ATの9G-トロニックが標準で組み合わされる。

走り出してまず感じたのは、非常に優れた快適性だ。試乗車はエアサスペンションのエアマチックを装着していたのだが、コンフォート・モードでの振る舞いは、荒れたスペインの舗装を舐めるようにいなしてゆく。エンジンと9G-トロニックのコンビネーションもとてもスムースで、スイスイと滑らかな加速を披露し、ストップ&ゴーが多いマラガの市街地でもストレスを感じることはなかった。

高速道路でもその印象は変わらない。最高速度が120km/hのスペインの高速道路はアップダウンが多いのだが、この新型クーペが非常に高い快適性を備えていることが確認できた。中間加速性能も、最大トルクが500Nmもあるだけあり、十分以上に速い。レーン・アシストを備えたアドバンスト・クルーズ・コントロールの制御も素晴らしく、長距離ドライブでも披露を感じることはないだろう。

ワインディング・ロードに入ると、ハンドリングの正確性が際立った。新しいCクラス・クーペは、新開発の4リンク・フロント・サスペンションを採用し、優れた接地性と横方向の高いスタビリティを実現。さらに、電動パワーステアリングも、モーターを従来のステアリング・コラムに備えていたものからラック・アシストに変更し、ステアリング・フィールを向上させている。結果、優れた直進性と俊敏で正確なライントレースが可能なハンドリング、そしてドライバーに必要なインフォメーションを伝えながら、雑味のない操舵フィールを手に入れているのだ。

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