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キーワードは温度対応。アイスガードを試す!

ドライ&高速走行でも

氷上では路面への密着感が増したのが印象的だった。従来モデルもエッジの効きがよく、またトレッド面で路面をホールドしている感覚が出ていたが、それが「アイスガード・トリプル」になってより明瞭になっている。

感心したのは、意図的にABSが介入しないようにブレーキをかけたときのコントロール性の良さだ。グリップの感触が明瞭になっているので、ABS介入直前のグリップの微かな高まりや落ち込みが、かなりハッキリと感じられるのだ。もちろん息を殺して操作すると…という但し書きをつける必要はある。が、大雑把に操作してもそろそろABSが効き出すなというのは十分に感じ取れる。つまりそれだけインフォメーション性がいいということだ。氷盤路からの発進も同様で、グリップとトラクションコントロールが効きだす狭間をかなり意図的にコントロールできる。しかも、(感覚的には)グイグイとクルマが前に進んでくれる。

氷上では、絶対的なグリップとトラクション性能のアップ、それに加えてコントロール性の向上がハッキリと感じられた。ところでドライ路面はどうかというと、これは明らかに従来モデルよりも進化している。ロードノイズが大幅に少なくなっており、その結果パタンノイズが少々耳につくようになったが、それでもノイズの絶対レベルはかなり低いといっていい。

また街中を走る速域だと、ショルダーブロックオン剛性が効いているのだと思うのだが、舵の効きがよくスタッドレスタイヤである事をあまり気にせずに曲がれるようになっている。高速道路でも直進安定性が高く、またレーンチェンジなどの微舵応答がよく、またしっかりとした感触が増した。さすがに120キロを超える速域(※テストコース内)でやや強引なレーンチェンジをするとブロックのヨレが顔を出すが、従来モデルと比べるとこの点でも安心して走れる速域が2割ほど上がっていると感じた。

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