ジャガー「XF」と「XE」に連続試乗。もっとも好印象だったグレードは?
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:篠原 晃一
もっとも、ドアを開けてシートに座れば、さすがに区別がつかないわけはなく、XFのほうが明らかに高級だ。上下2階建てダッシュボードデザインは「XJ」との近似性を意識した“上級ジャガーの証”だというし、スペース的にも明らかに余裕があり、各部調度品もXEよりは高級である。
また、インフォテイメント関連技術でも、わずか半年とはいえ設計が新しい(そしてコストの許容幅も大きい)XFに明確なアドバンテージがある。XFのメーターパネルはフルカラー液晶で、センターディスプレイも10.2インチの大画面タッチパネル式となった。わずか半年だけ早くデビューしたXEが、いまだに1990年代に専用開発されたデンソー社製DVDナビを使っていることを考えると、まさに隔世の感(笑)である。
このジャガー肝入りの最新技術は、コンソールにコマンドスイッチを備えるドイツ車流儀と異なり、画面をスマホ流にスワイプやピンチイン/ピンチアウトするタッチパネル操作が基本。今回の一泊二日程度の試乗では、アラフィフの私は「震動も皆無ではない走行中に操作するなら、やはりドイツ流がやりやすいか……」と思ったが、このあたりは年齢差や個人差もあろうし、新技術ゆえに、使い勝手や操作ロジックはまだまだ熟成・進化していくことだろう。
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