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SLS AMG 最終仕様、マッチョなNA V8に別れ

短命な量産スポーツカー

2009年に登場したSLS AMG(開発コードはクーペがC197、そしてロードスターがR197)はメルセデス・ベンツSLRマクラーレン(開発コード199)以来、このプレミアム・ブランドの牽引力となるべきスーパースポーツカーである。このSLRは3500台の限定販売であったが、47万6000ユーロ(日本では5985万円)と高価な割に、V8プラス5速トルコンというローテック故に販売は2004年から2009年までにわずか2157台に留まり、商業的には成功とは言えなかった。

一方、SLSの生産台数は2011年末までに5000台と発表されたが、その後は正確な数字は出てこなかった。スポーツカーの寿命は短いものだ。特に他のクルマと同じレベルで利益を要求するメルセデス・ベンツのような量産メーカーが作るスポーツカーは短命だ。その後の販売台数はせいぜい3桁で、2012年にドイツでは644台が登録されたが、その内406台は法人登録であった。この中にはAMG自身が広報用、あるいはレース用に社内登録したものもかなりあるはずである。

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