トヨタ86遂にお目見え 初走り&完成度check!
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:中野 英幸
「物足りない」という表現は、実はハチロクにとっては、とてもポジティブなことでもある。そのハンドリングが愉しいものであることは既に存分に判ってもらったと思うが、一方で限界は決して高くない。マツダ・ロードスターと同じくらいだろうか? なのであらゆるコーナーで横に向けることが可能。だから腕利きは「もう少し粘らせたい」なんて思うはずだ。
さらにD-4Sを組み合わせた水平対向4気筒エンジンは、最高出力200psを発生し、1200kg台のボディを軽快に、そしてなかなか気持ち良いじゃん! と思えるくらいの加速力で走らせてくれる。しかしこれも決して速い! というレベルではなく、やはり多くの人が「もう少しパワーが欲しい」なんて思うはずだ。
そして走りだけでなく、エクステリアやインテリアに対しても、そんな想いを抱く人は多いはず。「なんとかしたい、自分好みに…」
そう、これがハチロク最大の特徴、というわけだ。つまり、見て触れて乗って、「俺だったらこうしたい」と思わせるものがどこかに漂っている。それは図らずも、かつてのAE86のムーブメントを思い起こさせるものでもあるのだ。
もちろん、あの頃とは時代が違う。だから現代のハチロクはそのままでも十分に愉しめるだけの見た目/中身/走りは備えている。その上で関わるほどに自分好みにしたくなる欲求が出てくる。クルマを愉しもうという気持ちを盛り上げる何かがある。
だから僕は現時点でこのハチロクをして、「白いご飯のようなスポーツカー」と評している。つまり、そのまま食べて噛むほどに出る旨味を味わうも良し、何かおかずや汁物を合わせても良し、はたまた調理して違うメニューにするも良し…といった具合で、様々な愉しみがあるのだ。
この週末に富士スピードウェイで開催された「TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL 2011」でユーザーにもお披露目され、間もなく始まる東京モーターショーでも目玉として展示される。そして来春には我々の手元に届くことになるハチロク。果たして、ある意味生まれながらの「名車」としての使命を背負ったこのモデルをユーザーはどのように受け取るのだろうか?
ちなみに僕自身は、この時代に生まれた貴重なスポーツカーを今後も長く愉しめるよう、出来る限りのサポートをして応援していくつもり。やはり我々が住む日本から生まれるスポーツカーを大切にしなければ、我々の未来も愉しいものにならない。
その意味でも僕はハチロクにはとても期待している。必ずや、自動車の愉しさを伝える存在になる、そう願っている。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
[車検]費用が増える? 2024年10月より車検での[OBD検査]を本格運用へ
即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
【クセ強だけど懐かしい】光岡、55周年記念車「M55ゼロ・エディション」発売。100台限定…ベースはあの車
「売れる車がない」なんて言わせない! 北米日産の大型SUV「アルマダ PRO-4X」が魅力的…価格も発表
新型「ティグアン」正式発売で注目集まる豪華装備とお値打ち度。世代遅れの兄弟「Q3」よりお買い得
メルセデスAMG「A45」に“最後の限定車”登場。2.0Lターボは421馬力も…価格は1000万円超え!!
ホンダの高級ブランドが新型SUV「ADX」を発表。クセ強め“アメリカン顔”の衝撃や背景とは?
北米レクサスが販売する3列SUV「TX」は何モノ!? “LBX顔”で実質650万円~…25年モデルに進化
【アルファード/ヴェルファイアはイヤ!】そんな人の選択肢になるかもしれない高級ミニバン「Vクラス」はどんなクルマなのか?
新たな仲間募集、JAFの給水素+給電カー、新型GR86の方向性…S耐最終戦で見えたトヨタと水素の現在地
【SUVだらけでお腹いっぱい】世間に流されず自分らしい車を探し出すための、愛車の「因数分解術」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!