アルファロメオ ステルヴィオの非SUV的な味はブランド定義を明確にするか
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:篠原 晃一
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今回試したのは、日本導入第一弾となるファーストエディション。2.0Lターボエンジンを積み、外装には20インチの大径タイヤ&ホイールやレッドブレーキキャリパー、内装にはプレミアムレザーシートやウッドパネルなどを装備した仕様である。
明らかにジュリアからの流れを汲む、そのエクステリアはとても個性的だ。何と言ってもキャラクターが立っているのは、その顔。ジュリアと同じくトライローブ(=三つ葉)をモチーフとした盾型のグリルとバンパー左右の大型エアインテークを配置したデザインは、まさにアルファ・ロメオのファミリーフェイスである。
しかも、これだけ大きな開口部を持ち、力強いリアフェンダーに象徴される筋肉質なフォルムを描きながらも、Cd値は0.30を下回る数値を実現しているという。それにはリアオーバーハングを長めに取ったパッケージも貢献している。
インテリアも、やはりジュリアと共通のイメージだが、作り込みのレベルはジュリアよりも一段引き上げられた感がある。無理のないデザインのおかげでもあるのだろう。不満の無いクオリティ感が実現されていると言っていい。
居住性も上々。前席もそうだが、特に長いホイールベースを活かした後席の広さが印象的だ。外観はクーペライクだが、ルーフが後方に引き延ばされているため頭上にも十分な余裕があるのも良い。ラゲッジスペースも通常時で525Lという大容量。オーバーハングの長さは、機能面でも有効なのだ。
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