シューティングブレーク試乗。CLSは新境地へ

シューティングブレーク試乗。CLSは新境地へ

■ラゲッジルームは実用的 [2/6]

イタリア・トスカーナで行われた国際試乗会では、そのスタイリングと全長4956mm、全幅1881mm、全高1416mmの大柄なボディから来る強烈な存在感が、街ゆく人々の注目を大いに集めていた。しかもこのクルマはルックスだけでなく、ラゲッジは5人乗車時で590リッター、最大で1550リッターもの容量を確保している。これはトスカーナ地方の名産であるキャンティ・ワインの6本入りケースが、通常で40ケース、最大100ケースも積めるということだ。それでいて滑らかなアーチを描くルーフラインやピラーレスの伸びやかなサイドウインドーにより、サイドビューはほとんどクーペである。メルセデスのデザイナーは良い仕事をしたと言っていいだろう。

インテリアは既存の4ドア・クーペと同様に上質な仕上がりである。シューティングブレーク専用に用意されたものでは、最上級のアメリカン・チェリー材を用いたヨット風のデジーノ・ウッドフロアがあるが、上品でなかなかいい雰囲気だ。