シューティングブレーク試乗。CLSは新境地へ

シューティングブレーク試乗。CLSは新境地へ

■シューティングブレークの現代流解釈 [1/6]

2004年の初代モデル発売以来、プレミアムカー市場に「4ドア・クーペ」という新ジャンルを打ち立て、他メーカーから多くのフォロワーを生み出したメルセデス・ベンツCLSクラスに、新バリエーションの「シューティングブレーク」が追加された。

その昔、イギリスでは貴族が狩りの道具や獲物を乗せるために改造した馬車のことを「ブレーク（Brake）」と呼んでいた。そのクルマ版が「シューティングブレーク（Shooting Brake）」である。元々は1960～70年代にかけて、リライアント・シミターやMGB GTといった2ドアのスポーツカーをベースに、コーチビルダーがラゲッジを広げ、テールゲートを大型化したクルマを指す呼称だったのである。

メルセデス・ベンツは、それを4ドア・クーペのCLSをベースに、先進的かつスタイリッシュなイメージで現代に蘇らせた、というわけだ。