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豊田社長自ら「これじゃダメ」と開発を止める。モータースポーツの現場でGRカローラが手に入れた“野性味”とは

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社長自ら「これじゃダメ。ゼロベースで考えろ」と開発を止めた

大衆車の代表であるカローラに、GRヤリスのパワートレインを載せたスポーツカーを作る。それがGRカローラ開発のスタート地点である。RZの主なスペックは以下の通り。括弧内の数値はGRヤリスとの差である。

全長×全幅×全高=4410(+415)×1850(+45)×1455(±0)mm
ホイールベース=2640(+80)mm
車両重量:1470(+190)kg
エンジン:1.6L 直列3気筒ターボ
最高出力:304ps/6500rpm(+32ps)
最大トルク:370Nm/3000-5550rpm(±0Nm)
駆動方式:4WD(GR-FOUR)

坂本CEによると、開発初期はGRヤリスと同じエンジンでテストしていたが、開発に携わったスーパーフォーミュラチャンピオンの石浦宏明選手や、全日本ラリーで活躍する勝田範彦選手からは「パワーがない」とダメ出し。終には豊田社長自ら「これじゃダメ。ゼロベースで考えろ」と開発にストップをかけた。GRヤリスと比べ大きく重いため、パワー不足を感じるのも無理はない。

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坂本CEに手を差し伸べたのがエンジン開発主査の山成氏だ。山成氏は、スーパー耐久シリーズ(以下:S耐)で”水素カローラ”の開発にも携わっており、レース現場で豊田社長から「日々性能を上げなさい。それを繰り返すことがもっといいクルマ作りに繋がる」と教えられていた。

「企画段階で、GRヤリスと同じ馬力で出すと決めていた。今までのトヨタならこのままで出そうよ、で終わっていた(山成氏)」

坂本CEから相談をもらった時点で、S耐を走っていたGRヤリスは304ps/400Nmを達成しており、レースを戦う上で量産したらどの部品が壊れるかもわかっていた。そのような背景もあり、304psスペックのエンジンを搭載することができたという。GRカローラが”野性味”を手にした瞬間だ。TGRのレース活動は、クルマだけでなくエンジニアのマインドの”カイゼン”にも効果があったのかもしれない。

「2021年のS耐は304ps仕様のカローラで戦っていた。軽量化技術やパーツの信頼性、ノウハウをフィードバックし、表向きは水素カローラ、裏ではGRカローラの開発を並行して行っていた(坂本CE)」

奇しくも今週末はS耐の富士24時間耐久レース。ちょうど1年前に水素カローラがデビューし、このタイミングでGRカローラが発表されるのは偶然ではなく必然なのである。

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