メルセデス新生Bクラス「これは売れる」予感

スポーティなら次期Aクラスも

299万円というプライスは非常にコストパフォーマンスが高い。ただし、実際に試乗したのは348万円のB180ブルーエフィシェンシースポーツに様々なパッケージオプションが装着された状態。購入時はかなりの確率で300万円を超える車両価格になるはずだ。

それでもコストパフォーマンスはなかなか悪くない。このサイズの1.6ターボ＋ツインクラッチトランスミッションを搭載し、安全装備も先進の内容で300万円前後はライバルを凌ぐ。もし自分が買うならB180ブルーエフィシェンシー299万円に、セーフティパッケージとバリューパッケージは外せないから、それぞれ15万円と25万円で合計339万円となる。

そうなるとゴルフや1シリーズも視野に入れたくなり、こっちはスポーティな感覚もBより強いかも…とついつい考えがちだが、そこはあえて別と言えよう。というのも1シリーズやゴルフとはやはり性格が異なり、ファミリーユースが主で、安全装備の充実度でも差をつけている…と考えると、やはりこの価格には納得がいく。

それに、スポーティなモデルがほしければ、まだまだこれから選択肢が用意される。そう、もっとスポーティなメルセデス・ベンツのハッチバックを、という方にはAクラスが控えているからだ。

Aクラスは1シリーズやゴルフと間違いなくガチンコの戦いを繰り広げる。しかも先代とは全く方向性を異にしたスポーツハッチ。そうした選択肢があることもお忘れなきよう。

それを踏まえた意味でも、Bクラスはまさに家族のための最初のメルセデス・ベンツとしてサイズ／装備／排気量／価格的に見ての最適解といえるのだ。