欧州のパラダイムシフトがレース界でも鮮明に。フォーミュラEの今と未来を探る
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:ジャガー・ランドローバー・ジャパン
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さて、フォーミュラEは2014年に始まったEVフォーミュラマシンによる世界選手権だ。マシンはシャシーがワンメイク(ダラーラ製)、タイヤもワンメイク(ミシュラン製)、パワートレーンはベースとなるユニットがあり、ギアボックスをはじめチューニングはある程度自由。ただし最高出力は予選時200kW、決勝時180kWに制限される。レースは世界各国の市街地特設コースで行われる。1日のうちにプラクティス、予選、そして約50分間の決勝を行う。搭載するバッテリー容量(28kWh。日産リーフは40kWh。テスラモデルSは100kWh)ではレースディスタンスを走りきることができないため、ドライバーは途中でマシンを乗り換えなくてはならない。1人のドライバーに2台のマシンが用意されているのだ。バッテリー容量に合わせてレースの長さを決めてもよかったはずだが、エンターテインメントのために途中でピットに戻って乗り換えるという要素をあえて盛り込んでいるのだろう。
1チーム2台体制で10チーム、計20台が争う。10位までが入賞で、1位25点、2位18点……10位1点と結果に応じてポイントが与えられるほか、ポールポジションに3点、ファステストラップに1点が与えられる。ただし入賞を望めなくなったチームが完走を捨ててファステストラップ獲得に走らぬよう、10位以内でレースを終えないとファステストラップによる1点は与えられない。年間14戦あり、シーズン終了時にポイントが最も多いドライバーがチャンピオンとなる。また2人のドライバーのポイント合計が最も多いチームにチームズチャンピオンシップが与えられる。
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