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欧州のパラダイムシフトがレース界でも鮮明に。フォーミュラEの今と未来を探る

欧州のパラダイムシフトがレース界でも鮮明に。フォーミュラEの今と未来を探る

ルノー E.DAMS(写真:ルノー)

香港、ローマ、パリ、NYなどの街を駆けぬける

メインスタンドを中心に決勝を取材した。シグナルを合図に20台が一斉に発進するのだが、当然ながら耳をつんざくような爆音は聞こえない。ヒュイーン、ヒュイーンと高周波サウンドが連続して聞こえるのみ。これはこれで未来的。悪くない。主催者はこの音量なら、ということで全戦市街地での開催を思いついたのではないか。市街地で開催すればたまたまレースを見る人も多く、集客面で有利だ。現在のマシンの性能で高負荷がかかるサーキットを走行するのは辛いという事情ももちろんあるのだろうが。

香港の繁華街に近いベイエリアに特設したコースは道路幅が狭く、コーナーへの飛び込みは熾烈で、接触も多々見られた。ただし、加速はマイルドで、ストレートスピードも低い。この点はやや物足りない。マシンの車両重量はドライバー込みで880kg以上。これに対し最高出力200kW(約268ps)だから、いわゆるパワー・トゥ・ウェイトレシオは3.28kg/psに過ぎない。これを上回る性能のロードカーもけっこうある。ちなみにF1は1kg/ps未満だ。このあたりはロードカー同様、バッテリーの性能向上待ち。

参戦する10チームのうち、自動車メーカーとして参戦するのは、ルノー、DS、アウディ、そしてジャガーの4チーム。ジャガーはパナソニックを冠スポンサーとして2016~17年の第3シーズンから参戦した。過去にル・マンを中心に輝かしい戦績をもつジャガーがモータースポーツに挑むのは2000~04年のF1以来。18年にEVロードカー「I-PACE」の市販を予定し、20年にジャガーとランドローバーの全車種に電動モデルを設定すると表明しているジャガーランドローバーにとって、電動化への取り組みをPRするためにフォーミュラE参戦は打ってつけと判断したようだ。参戦にとどまらず、来シーズンからは前座としてSVO(スペシャル・ヴィークル・オペレーションズ)が開発したI-PACEのレース車両によるワンメイクレース「I-PACE eトロフィー」を開催する。

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