信号機なし横断歩道で危機一髪の事態! 世のドライバーたちに今一度注意喚起をさせてほしい
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹
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だが、そのような「後進国っぽさ」がどんどん解消されている素晴らしい世の中にあって唯一……かどうかは知らないが、かなり目立っている後進国っぽさが「横断歩道問題」だ。
横断歩道問題とは、筆者が繰り返し指摘している下記の問題である。
「信号機がない横断歩道を横断しようとしている歩行者を視認した際は、ドライバーは止まらなければならない。でも現状、それをやらないドライバーがあまりにも多すぎる。……お前ら道交法を知らんのかヴォケ!!!」
なんとも情けない、なんともダサい、いかにも「後進国のドライバー」っぽいふるまいである。
こんな国で2020年に東京オリンピックを開催してしまったら、ドえらい交通事故が頻発するのではないか? と心配している筆者なのだが、2020年が到来するはるか手前の昨日、実はドえらい事態を招いてしまいそうになった。
筆者のせいで(?)女性歩行者が死にそうになったのだ。
場所は都内駒沢通りの日本体育大学付近。そこには幹線道路にもかかわらず「信号機のない横断歩道」が1箇所ある。
筆者にとってはおなじみの場所であるため、前方遠くの左手で横断を企図している初老男性1名と20代半ばと思しき女性1名がいることは、すぐに視認できた。
そのため筆者は自車の速度を徐々に下げ、横断歩道手前で一時停止した。筆者の後ろについていた車(アウディQ2だったと思う)も、筆者に続いてジェントルに停止した。めでたしめでたしである。
だがそこから先がいけなかった。
初老男性は、筆者とアウディQ2は停止したものの、反対車線から来る車が止まるかどうかは未知数であることを承知している模様で、注意深く横断を開始した。
だが20代半ば女性は――急いでいたのか、考え事でもしていたのか、なぜか下を向きながらいきなり猛然とダッシュで横断歩道を渡り始めた。
もちろん彼女には何の非もない。この場合「渡る権利」は彼女にあるのだから、下を向いて渡ろうが、空に向かって口笛を吹きながら渡ろうが、基本的にはご自由である。
しかし間が悪いことにそこにちょうど、反対方向から推定26歳の男が運転する某国産実用車が推定50km/hで来ていた。
推定26歳の男は道路交通法第38条第六節の二がまったく頭に入っていない模様で、まったく減速していない(むしろやや加速しているように、筆者には見えた)。
そして20代半ばと思しき女性は相変わらず下を向いたまま全力ダッシュを続けていて、不幸なことに、両者はジャストタイミングで交差するだろう位置関係にあった。
筆者は思わず目をつぶった。「やっちまった」と思った。
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