レガシィC型に乗った!走りの進化やいかに…
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:小林 俊樹
まずはアウトバックを含めて全車に共通する変更であり、試乗で感激したアイサイトの進化から述べて行こう。
もともとB型レガシィに新採用された当初から、アイサイトの完成度は高かった。それは全車速で前走車を追従するオートクルーズコントロール機能が実用的だからだ。3段階調整の車間距離設定を短いモードにセットすれば、割り込まれにくい適度な車間距離を維持して前走車を追従してくれる。
他メーカーの高級車にも、この前走車追従型のオートクルーズコントロールあるが、その多くが車間距離を短く設定しようとも、交通の流れに対して開き過ぎてしまう。それが安全を確保するという考えもあるが、実際のケースだとそのような車間距離は前方に割り込まれるケースが多く、結果としてブレーキが掛かって速度が落ちてしまう。楽だからこそ使いたいが、後続車への配慮や交通の流れを乱すケースが多いので、ガラガラに空いている道以外は使い辛いというのが現状なのだ。
だがアイサイトは実用的な車間距離を確保してくれるので、積極的に使えるのが特徴。しかも今回のC型で、ブレーキ制御が賢くなり、速度コントロールに今まで以上のスムーズさと緻密さが出た。試しに高速道路に乗るところから降りて最初の信号で止まるまで、ETCゲート通過を含めて前走車がいる状態でずっとアイサイトに速度コントロールを任せてみたのだが、何らストレスを感じない。
自身では気が付かない車間距離の変化に対しても、エンジン出力をしぼって速度コントロールしてくれるうえに、若干強めの減速が行われる時も、いつブレーキ操作が始まったか解らないほどスムーズにブレーキ操作が始まり、いつ減速が終わったか解らないほどスムーズにブレーキの抜き動作が行われる。
同乗者が車酔いし易い原因のひとつに、ブレーキ操作の始めと終わりのラフな操作が挙げられるが、アイサイトの速度コントロールであれば車酔いはしないはず。今までクルーズコントロールは、交通の流れが刻々と変化する都心部では逆に気を使うのでいらないと思っていたが、初めて自分のクルマにも欲しいと強く思った。
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