アメ車が日本で売れないのは“非関税障壁”のせいじゃない! トランプと米メーカーがやるべきただ1つのこと
掲載 carview! 文:山本 晋也 64
掲載 carview! 文:山本 晋也 64
では、なぜアメ車は売れないのでしょうか? 筆者の答えは「単純にアメ車が高いから」ということに尽きます。
ご存知のように、今や日本の新車市場の4割近くが軽自動車です。高価になったといっても平均価格が200万円を超えることはないでしょう。
多くの日本人にとってスターティングプライスが約800万円のジープラングラーやキャデラックXT4は高価な贅沢品で、エントリーグレードでも500万円を超える「テスラ モデル3」も高級車というイメージです。
もしトランプが「日本がアメリカに輸出している台数(約143万台/年)と同規模のアメ車が日本で売れるべきだ」と考えているのであれば、まずは多くの日本人が購入できる安価なアメ車を開発・販売することが第一歩となることでしょう。
1月に発売されたスズキ「ジムニーノマド」は発売から数日で5万台のオーダーを集めるほど売れています。燃費は平均以下で、取り回し性能にもクセのあるジムニーノマドですが、300万円を余裕で下回る価格と本格クロカンの5ドアボディという属性がユーザー心理を掴んだわけです。仮にジープがこの価格帯でブランドのエントリーモデルを設定すれば、ジムニーノマドと同じように爆売れする可能性も捨て切れません。
ジープやテスラの日本におけるブランドロイヤリティの高さを考えると、アメ車が日本で売れないのはイメージが悪いせいだとは考えにくい面があります。多くの日本人が購入できる価格帯で商品ラインナップを揃えることを、日本政府がトランプ大統領に提案すれば、アメ車が日本で人気になる未来がやって来るかもしれません。
>>【日本に入ってくる?】現代を代表する“アメ車”たちをギャラリーで見る
・・・結局のところ、アメリカの対日貿易赤字が解消されない限り、トランプ政権の攻撃が止まることはなさそうです。日本独自の急速充電規格(チャデモ)や車検制度などが非関税障壁となっているので改善すべきという意見もあるようですが、問題の根っこはアメリカの対日貿易赤字なのです。
その意味では、自動車に関する非関税障壁に対しては、「デジタル赤字」という日本サイドの問題に土俵を移すことが日本側の戦略としては求められるのかもしれません。
(終わり)
(写真:キャデラック、ジープ、シボレー、テスラ、スズキ、トヨタ)
|あわせて読みたい|
>>アルファードは「残価ローン」がないと売れない? 法人が「現金一括」を好む理由も
>>【なぜ?】10兆円の血税を投入してもまだ高い…燃料代が下がらない訳とは
>>今やMT車の魅力は「運転が楽しい」以外に存在しない…それでも無くならない理由
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
旧車っぽいレトロ感と最新技術の融合が魅力だよね! ミドルクラスの「ネオレトロ」丸目ネイキッドバイク3選
トヨタ新型「コンパクトSUV」発表! 斬新“ハチの巣”グリル×新たな「実用的インテリア」採用! 初のスポーティグレードもある「最新カローラクロス」ドイツ仕様とは!
オーダー式カーマットのKARO、再生PET100%のフロアマット「グランシリーズ」を発売
ウイリアムズ育成のブラウニングがスーパーフォーミュラ&鈴鹿を初体験「適応力は僕の強み。本当に楽しかった」
タイタニックの悲劇が現代にも影響! 超厳重に立ち入りが禁止される港湾エリア「SOLAS」とは
この組み合わせ、強すぎ! 「#デリカミニ女子」×「#オプカン女子」 最強タッグでコラボ開催!!
ホンダ旧横型ミニ系「北米専用」モデル「SL70」フルレストア 分解バラバラのフレーム各所の痛みは溶接修理
カワサキ新型「Z900RS」3グレードの個性とは? 進化した“人気ナンバーワン・ネイキッド”はスタンダードモデルも魅力的! それぞれ好相性のライダーは?
福住、ヤマケン、オサリバン、来季は飛躍の1年に? スーパーフォーミュラ合同テストを新天地で走行のドライバーたちが好タイム連発
青森県地震に対応、EV充電器の利用実績情報を緊急公開…ENECHANGE
新型GR GTは、なぜV8の過給エンジンを採用したのか?
DELiGHTWORKSがスーパーフォーミュラ初走行完了。大きなトラブルなく終えるも、現状は「かなり厳しい」と松下信治
大幅改良で延命のレクサス「IS」。新型は3年以内に“シリーズ化”され登場か…ワゴン、SUV追加の可能性も
リアガラスは寝かせ気味でラゲッジルームは控えめ…もしBMW次期「1シリーズ」BEV版がシューティングブレークだったら?
【これが最後のテコ入れか?】マツダ「CX-3」が2グレード体系に再編で新登場。人気装備の標準化の裏で“選べるモデル激減”の実質延命に
【衝撃】ついに「GR MR2」が商標出願。トヨタ製ミッドシップスポーツ復活へ…予想スペック、価格、発売時期はどうなる?
「センチュリー」セダンの2026年型は見た目そのまま中身だけ更新。最新セーフティと8インチ画面追加などの一部改良で292万円アップ
【黒でキリッと仕上がった】ホンダ「N-BOX カスタム」に“ブラックスタイル”新登場! 専用ブラック加飾×充実装備の特別仕様車が発売
ディーゼルがなくなった点が惜しまれる。新型「CX-5」は本当にフルモデルチェンジといえるのか?
全長5mオーバーの「LS」級サイズになった新型レクサス「ES」は2026年春発売。大型インフォ画面やフレグランスの未来感ある演出にも注目
「ヴェゼルRS」の販売が好調! 近年各社から“スポーティグレード”が多数登場している興味深い背景
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!