プリウス、発売月に乗用車販売1位に【マーケット概況】
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12月の乗用車ランキング(軽乗用車含む)は首位に異変が見られた。1月から11月まで首位を守り続けてきた「トヨタ アクア」が2位に転落し、「トヨタ プリウス」が発売月にいきなりトップに立った。プリウスシリーズ全体(プリウスαを含む)の登録台数1万6406台のうち、新型プリウスは75%を占めた。ライバル車を含めハイブリッド車の種類が増えているなか、これだけの人気を集めるあたりは元祖ハイブリッドたるプリウスの強み。受注は1ヶ月で10万台に達し、バックオーダーを抱えるほどで、勢いは当分続きそうだ。
さて首位の座をプリウスに譲るかたちとなった「アクア」だが、販売の落ち込みは意外に少ない。プリウスとアクアはボディサイズこそ違うが同じメーカーのハイブリッド車ということである程度は顧客の奪い合いが起こりそうだが、12月のアクアの登録台数は1万5000台を超えており、前年比8%減、前月比1%減と落ち込みは少なかった。両者の住み分けができているということか。
3位は1万3374台を売った「ダイハツ タント」。前年比22%減だが、軽市場全体の縮小に比べ下げ幅は少ない。4位の「ホンダ N-BOX」も同様で、タントに抜かれたものの、前年比18%減の1万1899台はまずまずの健闘だろう。5位は「トヨタ シエンタ」。販売台数は8818台と依然好調で、人気が一過性のものでないことを示した。
12月のトップ20は、順位の入れ替わりこそあったが顔ぶれは前月とまったく変わっていない。順位の変動もプリウスが17位から1位へとジャンプアップした以外は、「ホンダ フィット」が11位から7位へと4つ順位を上げ、そのほかは目立った変動は見られなかった。
なお2015年の年間販売の総合トップ5は、1位が「トヨタ アクア」、2位「ホンダ N-BOX」(軽部門1位)、3位「ダイハツ タント」(軽部門2位)、4位「日産 デイズ」(軽部門3位)、5位「トヨタ プリウス」となった。

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