ケータハム セブン160に初試乗。走りと完成度は?
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:望月 浩彦
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ここでシャシーに話を移すと、フレームとボディは1.6~2リッターの4気筒モデルと基本共通だから剛性は充分。フロントがダブルウィッシュボーン、リアがリジッドのサスペンションは比較的ソフトな印象で、4.5Jスチールホイールに履くAVONが155/65R14と細いこともあって、乗り心地もルックスから想像するよりずっと快適である。
挙動に関しては、超小径のステアリングホイールがすべてを示しているといえる。あのサイズで据え切りさえ重すぎないのだから、前輪荷重の軽さが想像できるはずだが、それを切り込むと同時にセブン160は鋭く反応し、長いノーズが即座に向きを変える。
それはセブンに限った話ではなく、ほとんど直線が見当たらないくらい曲がりくねったイギリスのカントリーロードに育てられたブリティッシュスポーツの特徴だが、セブン160の場合は車重が並外れて軽量なだけに余計にその印象が強い。それだけに高速道路では滑らかなステアリング操作が求められるが、ボディ形状ゆえにオープンで快適に走れるのは100km/h強が限界といえるセブン160では、それはあまり問題にはならないかも。
今回の試乗の舞台にはワインディングがなかったので、大黒パーキングのループ部分で中速コーナリングを試したら、適度なロールを伴いながら踏んでいる限り安定したアンダーステアを示すことが分かった。いわゆるFRのスポーツカーとして、まっとうなハンドリングキャラクターだろうと思う。ディスク/ドラムのブレーキの効きにも不足はない。
というわけで、セブン160の第一印象は好ましいものだった。その一因が神経質なところがまったくないスズキのパワーユニットにあるのはたしかで、結果、歴代で最も運転しやすいセブンに仕上がっているといえる。その一方、セブンにスパルタンなものを求める硬派には、エンジンの回転感や排気音が物足りないだろうと推測できる。ならばエンジンや排気系に手を入れて、個人の好みに合うセブンを仕立てればいいのではないだろうか。祖先に当たるロータス・セブンは、元来そういうバックヤードスペシャルだったのだから。
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