新型キックスの乗り心地は?魅力や特徴・中古車相場まで解説【購入ガイド】
掲載 更新 carview!
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近年、アウトドアなどの流行によってSUVの人気が高まっています。その中でも、日産独自のe-POWERを搭載したコンパクトSUVである新型キックスも注目車種のひとつです。乗り心地の良さや魅力を知りたい方も多いのではないでしょうか。
この記事では、魅力あふれる新型キックスの乗り心地に関するポイントをご紹介します。中古車相場やオーナーレビューも含めて解説するので参考にしてください。
目次
キックスは、使いやすさや安全性の高さなど、乗り心地を含め魅力的な要素を持つSUVです。キリッとしたフロントフェイスから、近年の車だと感じる方もいるかもしれません。
キックスの歴史は意外と長く、初代は現在とは全く異なる外観です。ここではまずキックスの歴史や特徴をご紹介します。
初代キックスの登場は、2006年でした。初代キックスは三菱のパジェロミニのOEM車で軽SUVとして2012年まで販売されます。そして、現行モデルである2代目となるキックスは2020年6月に発売されました。
2代目キックスは日本国内で10年ぶりに復活した新型モデルであり、コンパクトSUVとして進化を遂げ発売となりました。2代目キックスに搭載された特徴的な機能としては、日産独自の電動パワートレーンであるe-POWERと、最新の運転支援システムのプロパイロットを搭載している点です。
安全性能の高さや走行性能の高さにおいて、ライバル車としてはホンダ ヴェゼル、トヨタ ヤリスクロスなどが挙げられます。
キックスは、安全性能や走行性能の高さだけでなくインテリアも魅力的です。コンパクトボディながらも室内が広いため快適で、上質さを兼ね備えるインテリアを持っています。e-POWERのブルーの色もアクセントとして映え、上質さを感じさせるデザインです。
キックスは運転しやすいコンパクトボディのため、5ナンバー車だと感じる人も多いのではないでしょうか。しかし、キックスは3ナンバー車です。これは、キックスの車両サイズが関係します。
キックスの車両サイズは、全長4,290mm×全幅1,760mm×全高1,605mmです。そのため、全長だけを見るとコンパクトカーサイズに収まっているためコンパクトSUVと扱われます。しかし、全幅が1,760mmと1,700mmを超えているので3ナンバー車としての分類です。
キックスの魅力についてさらに深堀していきます。乗り心地を支えるキックスの性能は、どういったものでしょうか。ここでは、日産独自のe-POWERの特徴や静粛性とパワーを両立する構造などを解説します。
キックスをはじめ、いくつかの日産車に搭載するe-POWERは、ガソリンで発電した電気を使って走るシステムです。
ガソリンエンジンは、発電用モーターを動かすために用いられます。その発電した電気は、リチウムイオンバッテリーに蓄電したり走行用のモーターに給電したりして、電気エネルギーのみで駆動する仕組みです。
e-POWERの最大のメリットは、経済性の高さと、電気自動車と同様な走りを実現する点が挙げられます。e-POWERの構造では、エンジンがタイヤに駆動力を伝えません。そのため、最も効率的なエンジンの回転で発電を行え、走行状況やバッテリーの残量に応じて自動的にON・OFFするため高い燃費性能を実現します。
キックスのe-POWERは、2022年7月のマイナーチェンジで第2世代へと進化しました。静粛性とパワーの2つにおいて従来のものよりも進化を遂げています。基本的なシステムは同じですが、モーター出力は約5%、最大トルクは約7%向上しています。
実際の動力性能は、フロントモーターの最高出力は100kWで、最大トルクは280N・mです。マイナーチェンジでは4WDモデルも追加され、リヤモーターが搭載されました。リヤモーターの最高出力は50kWで、最大トルクは100N・mです。
静粛性において進化したポイントは、低速域でのエンジンの作動頻度を下げた点です。高い静粛性能を発揮させたい場面では、EVモードスイッチを操作することで「マナーモード」に設定できます。
キックスには、インテリジェントトレースコントロールというシステムを搭載する点も魅力です。走行状況に応じて自動で4輪のブレーキ制御を行うため、コーナリングの高い安定性を実現します。
また、このシステムによってハンドリングも向上しました。操縦に機敏に反応してくれるため、思い描いたラインでカーブを曲がれるなど、コーナリング時の安定性を高めています。
キックスの乗り心地の良さを知るには、実走行による乗り心地の評価もチェックしましょう。ここでは、高速道路と街乗りのそれぞれのシーンにおける評価を解説するので、参考にしてください。
高速道路での乗り心地は、道路の凹凸が小さいきれいな道路であれば非常に快適なようです。
プロパイロットの性能において、加減速のタイミングや操舵アシストの車線中央維持制御への違和感もほとんどなく、安心して運転を任せられるとの評価を集めています。
また、carview!に寄せられたレビューには『0km/hからの加速力は素晴らしいの一言』や『初めて高速道路でプロパイロットを試しましたが、速度設定を実速度80kmで90kmに設定すると背中を押されたような感じでスッーと90kmに』といった内容もあり、緩加速・高速合流の強加速・高速巡行走行などシーンを問わずストレスを感じない走行を実現しているようです。
しかし、凹凸の激しい道路などでは突き上げ感や強い揺れを感じる傾向が多いようでした。また、燃費も高速道路の走行になると、下がる傾向があるようです。
ストップアンドゴーの頻度が多い街乗りでは加速感や操作性が良く、高速道路走行時よりも快適性は高くなります。ハンドリングの良さとコンパクトなボディで取り回しが良いため、快適な走行を楽しめるようです。
carview!に寄せられたレビューにも『e-powerは走り出しからトルクが抜群で街乗りが非常に楽になります』や『車重の割りにキビキビと走るキックスは、買い物などの実用性と運転の楽しさを兼ねている電動車ではないでしょうか』といった内容がありました。
また、ロードノイズも軽減されているので、凹凸の少ない道路であれば非常に静かに走行できます。燃費性能においては、高速域と違い時速80km程度であれば非常に良い燃費性能のようです。
キックスの乗り心地を支えているのはe-POWERなどの性能だけではありません。シートの乗り心地にもこだわって作られているため、キックスの優れた快適性を実現しています。
ここでは、こだわって作りこまれたフロントシート・リアシートについて紹介しますので、参考にしてください。
フロントシートは、人間工学に基づいた設計と使いやすさを考えられた設計です。そのため、長距離走行でも疲れにくいシートに作られています。
シートの材質には、長距離高速バスに採用されるようなマットスプリングタイプのゼログラビティシートが採用されています。高密度のスプリングで体を支えるつくりのため、非常に疲れにくい構造です。人によって相性はありますが、長距離でも快適にドライブできるでしょう。
大人3人が乗っても窮屈さを感じないリアシートも、高い乗り心地を支える重要なポイントです。リアシートとフロントシートの間は、フロントシートを一番後ろの位置に下げても余裕が生まれるよう、前席シートの背面形状が最適化されています。
さらに、6:4の分割可倒シートの構造によりシーンに応じて分割して倒せます。両方倒せば通常の2倍の荷室容量を作ることも可能です。
キックスの乗り心地が気になる場合は、オーナーレビューもチェックしましょう。ここでは、キックスだけでなくライバル車の簡易スペックや中古車相場、レビューをあわせて紹介します。比較・検討するうえでの参考にしてください。
キックス e-POWERの簡易的なスペックは以下のとおりです。
全長×全幅×全高(mm):4,290×1760×1,610
ホイールベース(mm):2,620
最低地上高(mm):170
車両重量(kg):1,360~1,480
エンジンの種類:直列3気筒(発電のみ)
エンジン排気量(cc):1,198
エンジン(発電のみ)最高出力(kW):60
エンジン最大トルク(N・m):103
フロントモーター最高出力(kW):100
フロントモーター最大トルク(N・m):280
リヤモーター(4WD)最高出力(kW): 50
リヤモーター(4WD)最大トルク(N・m):100
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
WLTCモード燃費(km/L):19.2~23.0
乗員数(名):5
キックスの新車価格帯は279万8,400円~344万8,500円で、2022年12月時点の中古車相場は189万6,000万円~324万7,000円です。
carview!に寄せられたレビューには『SUVではサイズが小さいので取り回しが良く運転しやすいです』や『見た目に便利な先進機能が大量に詰め込まれている素敵なマシンです』といったような走行性や見た目に関する高評価が多い傾向です。
しかし、一部『リアシートがリクライニング出来れば良かったのに』といった座り心地に不満を感じる声もありました。
キックスのライバル車として、ホンダ ヴェゼル e:HEVが比較対象としてよく挙げられます。ヴェゼル e:EHVのスペックは以下のとおりです。
全長×全幅×全高(mm):4,330×1,790×1,580~1,590
ホイールベース(mm):2,610
最低地上高(mm):170~195
車両重量(kg):1,350~1,450
エンジンの種類:直列4気筒
エンジン排気量(cc):1,496
エンジンの最高出力(kW):78
エンジンの最大トルク(N・m):127
フロントモーター最高出力(kW):96
フロントモーター最大トルク(N・m):253
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
WLTCモード燃費(km/L):22~25
乗員数(名):5
ホンダ ヴェゼル e:HEVの新車価格帯は265万8,700円~329万8,900円で、2022年12月時点の中古車相場は189万9,000円~445万円の価格帯となります。
carview!に寄せられたレビューには『デザインも気に入ったいますし、走る、燃費などトータルで大変満足です』や『硬めなのかなと思う時もありますが運転している分には心地良いと思います』といった乗り心地に関する内容が多い傾向です。
トヨタ ヤリスクロス HYBRIDもキックスのライバル車として、よく比較されます。ヤリスクロス HYBRIDのスペックは以下のとおりです。
全長×全幅×全高(mm):4,180~4,200×1,765×1,580~1,590
ホイールベース(mm):2,560
最低地上高(mm):160~170
車両重量(kg):1,160~1,190
エンジンの種類:直列3気筒
エンジン排気量(cc):1,490
エンジン最高出力(kW):67
エンジン最大トルク(N・m):120
フロントモーター最高出力(kW):59
フロントモーター最大トルク(N・m):141
リヤモーター(4WD)最高出力(kW): 3.9
リヤモーター(4WD)最大トルク(N・m):52
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
WLTCモード燃費(km/L):25.0~30.8
乗員数(名):5
ヤリスクロス HYBRIDの新車価格帯は228万4,000円~293万6,000円で、2022年12月時点の中古車相場は159万7,000円~404万8,000円となります。
carview!に寄せられたレビューには『外装デザインが好き。小回りも効くし、毎日ワクワクします』や『良いときはメータ燃費で30km/Lでます。加速性能も満足でハンドリングも素直で好みです』といった内容がありました。
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