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モータージャーナリストチームでJOY耐に参戦。過酷な7時間の果てに得たもの

モータージャーナリストチームでJOY耐に参戦。過酷な7時間の果てに得たもの

もてぎEnjoy7時間耐久レース

表彰台圏内からまさかの脱落…なにが!?

全てが順調。このままなら総合シングル、クラス表彰台は狙えるッ! チームがにわかに盛り上がりを見せたとき、事件は起きた。そして、連鎖した。第4スティントで4本のタイヤ交換を済ませた桂選手は、せっかくボクが出した28秒フラットをあっさり塗り替える2分27秒966を叩き出し、そのあとも順調に周回(こういうの、じつは密かにとても悲しいのです)。

しかしその順位を伝えるモニターには「♯29 60秒のピットストップ」の文字が映し出されたのである。みんなその瞬間、カオが「え゛━━(゚д゚;)))━━!!」状態。

理由は29号車のピット滞在時間が、規定の10分よりも短かったからとのことだった。タイヤ4本の交換で「10分を過ぎてしまった」と思い込んだチームの判断が、桂選手をコースへと出してしまったのである…。さらに厳しかったのは、このマーシャルからの指示を、桂選手が見落としてしまったことだった。そしてボクは必要以上に先輩を弁護する気はないけれど、これは悔しいほどに不運が重なって起こったトラブルだった。

まずピットからのサインボードに「P」の文字はあったのだが、同時に燃費状況を知らせる内容も掲示していたため、桂選手はこれを理解することができなかった。そしてコントロールタワーは我々のピットからすぐ近くにあり、両方の情報をいっぺんに整理するには、距離が短すぎた。ピット状況を把握するためにサインボードを何度も見返してアクションを待つ桂選手。これにわかりやすく応えられなかったチーム。全てはお互いのコミュニケーション不足が招いた結果だったと、ボクは思っている。

結果として29号車は3周以内にピットインできず、20分のピットストップを課せられてトップ争いから線戦離脱。その後は島下→石井へとつないだが、総合62位・クラス17位という結果でボクたちのJOY耐は幕を閉じた。

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