高性能の先の極上カーライフ。今井優杏が南仏で味わい感じた「ミシュランが長年愛される理由」とは
掲載 carview! 文:今井 優杏/写真:日本ミシュランタイヤ
掲載 carview! 文:今井 優杏/写真:日本ミシュランタイヤ
【Day3】
最終日はお楽しみプログラムだった。話は本題から逸れるが、そもそもミシュラン・ガイドがどうやって誕生したのかご存知だろうか?
めっちゃくちゃかいつまんで説明すると、ミシュラン兄弟がブレーキパッドとゴムボールを製造していた会社を発端にして自転車、そして自動車のタイヤを開発して世界初の自動車レースに参戦したのが1895年。タイヤの性能を上げていくと同時に、人々の移動距離は飛躍的に伸びていく。そんな気風を煽るべく、郊外に出かけてタイヤをたくさん使ってもらおうと作り出したのが、ミシュラン・ガイドだったというわけだ。
つまりクルマのあるライフスタイルをミシュラン・ガイドで確立させたともいえ、それはつまり、めちゃくちゃ優れたマーケティング手法だったのだ。
午前中はカタマランクルーズでモナコの休日を満喫し、午後はモナコ大公のプライベートコレクションを集めた自動車ミュージアムで、マニア垂涎の状態に保管されたヴィンテージカーを愛でた。
ミュージアムでのガイドは元レーシングドライバーのロイック氏で、ミシュランタイヤとスーパーカー、そしてレーシングカーとの関係性を紐解いてくださった。仔細に語るとネタバレになるだろうから、深堀りはしないでおく。
そうそう、ラリー・モンテカルロに参戦した2022年のTOYOTA GAZOO Racingの「ヤリス」も展示されていて、もちろんミシュランタイヤが装着されている。パリダカールの三菱「パジェロ」もあったから、日本人にとってわりとムネアツなので機会があればぜひ訪れてほしい。
>>ミシュラン・パッション・エクスペリエンスの様子を写真でチェックする
さて、今回のプログラムではフランスに隣接するモナコという、ミシュランお膝元の土地柄もあり、ミシュランの持つ歴史とライフスタイルを存分に堪能することができた。最終日にはモナコを見下ろすミシュラン星付きレストラン「Ceto」に招待いただいたことも、その強大なブランド力を感じる結果となった。
しかしその裏に、愚直なまでのパフォーマンスに対する探求心と高い商品力があることこそが、この歴史を支えてきた理由なのだと改めて実感したのだった。
(終わり)
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